南アフリカの小学校で3歳の女の子が遺体で発見され、家族は娘が犯罪に巻き込まれた可能性を疑っていると、英Mirrorなどが伝えた。

今月はじめ、ランガラム・ヴィキちゃんの行方がわからなくなり、翌日地元小学校のトイレで溺死体となって見つかった。このトイレは地面に穴を掘っただけの“ピット型”と言われるタイプだった。

Mirrorの報道によると、「この痛みはとても言葉では言い表せません。耐えがたい苦しみです」と語るランガラムちゃんの遺族は、彼女が殺害されたと考えているという。

南ア国立教育インフラ管理システムの報告では、’21年の時点で5167の学校がピット型トイレの使用を余儀なくされているという。アフリカではインフラの整備が追いつかず、いまだに新設校であってもピット型トイレを採用する例が後を絶たない。

人権団体アムネスティ・インターナショナルの南アフリカ支部は、この悲劇的な事件を契機として政府がピット型トイレの撲滅に向けて行動を起こすことを望むとコメント。これに呼応するように一部の政治家も声を挙げ、全国からピット型トイレを一掃するために裁判を起こす予定だという。