力強い拍手に米注目

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミのローンデポ・パークで決勝が行われ、日本が前回王者・米国に3-2で2009年第2回大会以来14年ぶり3度目の優勝を果たした。敗れた米国が銀メダルを受け取る間、侍ジャパンは50秒以上も拍手。敬意に満ちた動画を米メディアが公開すると、「リスペクトだ」「良いチーム!」と米ファンの感動を誘っている。

 最後の最後に大切なことが詰まっていた。表彰式の一コマ。一塁線上に並んだ米国ナインが順番に銀メダルを受け取り、首にかけていた。一方、三塁線上にいた侍ナイン。先頭の栗山英樹監督、コーチ陣が力強く拍手を送っていた。後ろに続く選手たちも手を叩いている様子。大谷翔平は途中で関係者に話しかけられていたが、その後に拍手に参加していた。

 映っているだけでも50秒以上も拍手を送ったシーン。動画を公開したのは、米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のMLB専門ツイッターだった。文面に「米国代表がWBC2023で銀メダル」とつづると、米ファンから「リスペクトだ」「我々は戻ってくるぞ!」「日本に敬意を示すよ」「両国とも良いチームだった!」などとコメントが寄せられた。

 試合終了直後には、日本はひとしきり喜びを分かち合った後、帽子を取って手を振るなどスポーツマンシップを見せていた。最強の相手がいたから最高の試合が生まれる。改めてスポーツの魅力を教えてくれていた。

(THE ANSWER編集部)