機内Wi-Fiがあれば別だけど、たぶんそれもない状況で…。

運航管理者がパイロットに「日本勝った」

 2023年3月22日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝戦が行われ、「侍ジャパン」こと日本代表がアメリカを3-2で下し、3度目の優勝を果たしました。JAL(日本航空)グループで伊丹空港を拠点に地方路線を運航するJ-AIRでは、機内での試合結果をいち早く乗客に知らせるため、とある試みをしたことを公式SNSに投稿しています。


J-AIRの飛行機(乗りものニュース編集部撮影)。

 J-AIRでは「ACARS」と呼ばれる地上とコクピットでテキストメッセージをやりとりするシステムを用いて、地上にいるJ-AIRの運航管理者が、上空のパイロットへむけ「WBC SCORE JAPAN 3 AMERICA 2 GAME IS OVER JAPAN WIN」、つまり「試合終了。3対2で日本が勝った」とメッセージを送信。その情報をもとに、同社のパイロットは、乗客に対し機内アナウンスで「日本勝利」を伝えたとのことです。なお同社は安全に配慮しながら内容を確認したとし、今回の取り組みについて「お客さまへのよりよいサービス提供のため」としています。

 この投稿に対し、フォロワーからは「こーいうのほっこりする」「すごい対応です」「粋なサービスですね」「スゴイな!」などのコメントが集まっています。

 なお、J-AIRでは2022年12月より、100席未満の「リージョナル機」で国内初となる機内Wi-Fiサービスの提供を開始。2024年秋ごろまでにエンブラエル190型全14機にこの装備が設置される予定です。しかし、まだWi-Fi設備をもつ機体は同社のなかでごく少数派で、多くのJ-AIR機では機内Wi-Fiを接続したスマートフォンなどで、上空で試合結果を確認することはできません。同社によると、この計らいにより「機内のお客さまから拍手が」湧いたとのことです。

【マジだった】スゴイ!運航管理者がJ-AIRパイロットに送ったテキスト文