3月21日、外務省はインドを訪問中だった岸田文雄首相が、同日、ウクライナ入りすると発表した。ゼレンスキー大統領の招待を受けた訪問で、ポーランドから電車で移動し、ウクライナの首都キーウで大統領と会談するという。

「岸田首相のウクライナ訪問は、過去にも検討されています。読売新聞が1月22日の朝刊で『首相、キーウ訪問検討』と打ち、2月中に訪問する予定であるとすっぱ抜いたのです。

 ところが、これに岸田首相は『情報を漏らしたのは誰だ』と大激怒。ウクライナは戦地なわけで、いつ誰に狙われるかわかりませんからね。

 各国首脳陣がウクライナを訪れる際は、極秘裏に計画し、“電撃訪問” するのが常。1カ月近く前に、マスコミに知られるようではセキュリティに不安がありました」(政治担当記者)

 ところが、今回の訪問について、日本テレビはポーランドのジェシュフ空港で岸田総理を乗せたとみられる車列を撮影しており、ウクライナとの国境の町、プシェミシル駅で列車に乗り込む岸田首相の姿もキャッチしている。

 当然、列車に乗り込む場所や時間がわかれば、キーウへの到着時間や通過地点など簡単にわかってしまう。この体たらくに、ネット上では呆れ声があがっている。

《移動の様子をマスコミごときが撮影出来るって、セキュリティはどうなってるのよ》

《こんなセキュリティのかけらもない国ってまずすぎないか》

《情報統制ができない日本をアピール》

「ロシア側には事前通告しているでしょうし、ウクライナ軍や米軍関係者などが列車の護衛をおこなっていると思われますが、あまりに粗雑ですよね。バイデン大統領の場合、同行するマスコミのスマホすら取り上げる徹底ぶりでしたから。

 G7首脳のなかで、唯一現地に行っていないことに引け目を感じていた岸田首相ですが、こんなセキュリティでは、不安が募ります」(同)

 ゼレンスキー大統領との会談は21日夜を予定している。今度は呆れられない成果を出せるといいけれど……。