五反田が山手線屈指の“高級住宅街”だって知ってる？大人が憧れるセレブな魅力

五反田駅周辺といえば、ビジネスマンを中心に連日賑わう繁華街。

雑多なムードが漂うように感じるが、ここには山手線有数の高級住宅街がある。

それが、本日ご紹介する「東五反田」である。

このエリアの持つ、セレブな魅力は何なのか…。その理由を徹底解剖する！

東京の街の個性を徹底調査する連載「東京ご近所探訪」。過去にご紹介した街も、要チェック！

今月のエリア【東五反田】

今回は、山手線のほぼ南端に位置する五反田をピックアップ。特に、高級住宅街を擁する東五反田に焦点を当てる。

住所は品川区東五反田1丁目から5丁目。JR五反田駅の東口一帯に広がるエリアだ。

五反田駅にはJR山手線、東急池上線、都営地下鉄浅草線が乗り入れ、バスも充実。東口すぐの「五反田有楽街」も毎晩賑やか

まずお話を伺ったのは、五反田エリアでレストラン事業を展開する『小林食堂』のオーナーシェフ、小林大輔さん。

「そもそも五反田は、さまざまな表情を持った街なんです。高台に昔ながらの高級住宅街があるのに、駅周辺には歓楽街の賑わいもある。近年は、目黒川沿いにITベンチャーが軒を連ねるビジネスの街としても注目されています。

東五反田には『フランクリン・アベニュー』や『ヌキテパ』など昔から地元の常連さんに愛されてきた名店もあり、人気です」と話す。

幅広い年代の地元民の心を掴むイタリアン『小林食堂』

池田山に2009年にオープンしたイタリアンレストラン。

和の要素も取り入れた料理が評判で、洋風炊き込みご飯風の「魚介のパエリア」（3,800円）は、幅広い年齢層に人気。テイクアウトを自宅で楽しむ近隣住民も多いとか。

島津山と西五反田にも系列店がある。

「島津山」エリアには、感度の高い富裕層がゆったりと暮らす

実に表情豊かな街といえるが、中でも出色は「城南五山」と呼ばれる高級住宅街がエリア内に存在することだ。

目黒駅から品川駅にかけて連なる高台の高級住宅街「城南五山」（池田山、御殿山、島津山、花房山、八ツ山）。「池田山」は、上皇后美智子さまのご実家、旧正田邸があることでも知られる

かつてソニーの本社があった「ソニー通り」と「桜田通り」に挟まれた東五反田3丁目は「島津山」の通称で知られる一角。

グルメバーガーのパイオニア『フランクリン・アベニュー』のオーナー、松本幸三さんはこう語る。

「このあたりの高台は、江戸時代から各藩の屋敷があったエリア。現在では『カンテサンス』もある御殿山、池田山など高級住宅地になっています。なかでも昔ながらの大きな一軒家が多く残っているのが、島津山です。長く住んでいる富裕層の方が多く、食にもサービスにも高いレベルを期待されるので、このあたりの飲食店は、ラーメン屋でも居酒屋でもいい食材を使って、ちゃんと手をかけているんですよ」

食通にはつとに知られたグルメバーガーのレジェンド『フランクリン・アベニュー』

オーナーの松本幸三さんが「5年間暮らしたLAの食文化を、日本にも紹介したい」とはじめた、ハンバーガー専門店。

アスパラガスとチーズの「フランクスバーガー」（写真はパテ149gのLサイズ／1,850円）が人気。

「池田山」エリアには、目利きの鋭い大人が集う

東五反田のもうひとつの高級住宅街「池田山」は、桜田通りと外苑西通りとの間に広がる東五反田4丁目、5丁目の高台にある。

旧岡山藩池田家の下屋敷跡は「池田山公園」として整備

食とライフスタイルを提案するショップ＆レストラン『gicca池田山』にも近隣の住民が通うが、「“高級”ではなく“上質”を求められていることを実感します」と山口一弘マネージャーは話す。

「ブランドが無名でもちゃんと評価されますが、見栄えのいい中途半端なものではごまかしが利きません。子供のころから“ホンモノ”に触れてきているので、きっと本質を見分ける目を持っていらっしゃるんですね」

洒脱な空間でゆったり過ごせるショップ＆レストラン『gicca池田山』

1階にグロッサリー、デリ、パティスリー、2階にレストラン、3階にイベントスペースを備え、食文化を発信。

パスタと有機野菜のサラダを含む12皿の「ランチ ピアット」（1,800円）が人気。

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派手ではないが、身近なところでホンモノに触れられるのは、何にも代えがたい贅沢。

この一帯は、今も誇りと品格を感じさせる空気に包まれている。

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