ソシエダで好調の久保へ下部組織時代を過ごしたバルサが接触か

 スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は、現地時間2月18日のラ・リーガ第22節セルタ戦(1-1)でスタメン出場し、先制点をアシスト。

 リーグ戦3試合連続でのマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に輝くなど好パフォーマンスを続けるなか、名門FCバルセロナからの関心が浮上し、現地メディアは「クボの獲得に動く」と注目している。

 リーグ戦直近2試合で1ゴール2アシストと結果を残す久保に、下部組織時代を過ごしたバルサが接触する可能性が浮上した。スペイン紙「AS」によると、夏の移籍市場に向けて複数の補強プランが挙がっているなか、その1つに久保の名前があるといい、英雄シャビ・エルナンデス監督も“お気に入り”だとされている。

 この一報に、スペインの複数メディアが続々と反応。スペイン紙「スポルト」は「バルサ、クボの獲得に動く」と見出しを打ち、「バルサはクボについて非常に良い報告を受けており、彼の持つ資質がシャビ・エルナンデスのプロジェクトにフィットすると考えている」と詳細を報じている。

 一方で「クラブの財政状況を考えると、このプランは非常に複雑である。優秀な選手を獲得するためには、まず現在のチームから重要な選手の売却を完了させなければならない」とも指摘。多額の負債を抱え、経営難に陥るクラブの財政状況を引き合いに、久保の獲得動向に対する同メディアの見解も示された。

 久保は今夏、レアル・マドリードからソシエダへ5年契約で完全移籍。レアルが保有権の半分を600万ユーロ(約8億4000万円)で売却し、残りの50%を保持する形での契約が結ばれた。ソシエダとは2027年まで契約を結んでおり、6000万ユーロ(約80億円)の契約解除条項が設定されている。

 今季ソシエダでの躍動ぶりから、一部現地メディア上ではレアル復帰説も浮上したが、現時点でその可能性は限りなく低いようで「スポルト」紙も「マドリードはこの日本人選手を呼び戻す気はないようだ」と報道。そんななか、レアルの宿敵バルサの関心が伝えられる形に。古巣への電撃復帰は実現するのか、スペイン名門クラブの動向に注目が集まる。(FOOTBALL ZONE編集部)