2月8日、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で毎年恒例となっている「2022年予告ドッキリ」が放送された。昨年1年間で、もっともドッキリにかけられた芸能人は、ザ・マミィの酒井貴士(21回)。

 その酒井に「1週間に7つのドッキリを仕掛けたらすべて気づくのか?」という企画。ダマされ王であれば、日常のおかしな出来事に気づくはずだ。

 今回、酒井にかけられたドッキリは、

(1)1月なのに鹿児島でセミが鳴いている
(2)ドアノブが静電気とは思えないレベルでビリッとくる
(3)かつて人気だった芸能人の自宅がめちゃくちゃ小ぶり
(4)Zoomの背景が合成と見せかけてガチの絶景
(5)何か言うたびに取材相手が死ぬほど笑う
(6)ナレーション原稿の文章量が明らかに尺に収まらない
(7)温泉にいる老人の乳首が人じゃない色をしている

 だった。このなかでとくに話題になったのが(3)の「かつて人気だった芸能人〜」だ。「かつて人気だった芸能人」というくくりはだいぶトゲがあるが、「自宅がめちゃくちゃ小ぶり」という「落ちぶれ感」も漂わせている。

 この企画の重要なポイントは「昔は人気があったから豪邸に住んでいたけど、今はかなり小さな家で暮らしている」という芸能人はいったい誰なのか、という点。現われたのは、石田純一だった。スタジオの松本人志は「これも悪いな何か……」、くっきー!は「いかついなー」とコメント。

 玄関の扉を開けると、目の前に冷蔵庫とその上に電子レンジ。玄関横にはゴルフバッグが置かれ、6畳弱のリビングには、まったくサイズが合わない大きなソファと大型のテレビが並んでいる。わずかなスペースに観葉植物があり、大きな家から引っ越してきた感を演出している。

 階段を上がると、2階のスペースにはわずかな衣装と、テーブルの上に家族写真。奥のベッドルームには、壁に挟まれたセミダブルのベッドがひとつ。枕もひとつ。

 酒井が「ご家族で寝られてるんですか? お子さん何人でしたっけ?」と尋ねると、石田は「3人。まぁまぁ、(自分を含めて)4人とかね、子供だけとかそういうことも多いし」と苦しい弁明をする。

 このドッキリに、酒井は気づけなかった。スタッフがネタばらしをすると、酒井は「あぁ、よかったよかった。石田純一さん、ちゃんと生活できてるんですね」と、安堵の表情を浮かべた――。

 放送終了後、SNSにはさまざまな意見が寄せられた。

《石田純一は仕事選ばんのか》

《石田純一を使うところに悪意しかないww 》

《石田純一もよくオファー受けたよw》

《石田純一さんの使い方、考えようよ》

《ドッキリ切ない(笑) 人選がリアルでよくないわ(笑)》

 酒井が「石田純一がこんな小さな家に家族で住んでいるわけがない」と確信していれば、見抜けたドッキリであったことは言うまでもない。