トルコで大地震が起きて3日が経過、ハタイスポルのカメルーン代表FWケビン・ソニがその恐怖を語っている。

シリア国境に近いトルコ南東部で6日未明、マグニチュード7.8の非常に大きな地震が発生した。これまでにトルコとシリアの両国合わせて1万1200人以上の死亡が確認されているが、72時間が経過し、さらなる犠牲者の増加が予想されている。

サッカー界でもその影響は大きく、トルコ2部のイェニ・マラティヤスポルに所属していたトルコ人GKアフメト・エユプ・テュルカスランが犠牲となり帰らぬ人に。また、元チェルシーで現在はソニの同僚でもあるガーナ代表FWクリスティアン・アツも瓦礫の下敷きになったとの情報が入っている。

ケビン・ソニはボルドーの下部組織出身で、エスパニョールやビジャレアルのリザーブチームにも在籍。現在はギリシャのアステラス・トリポリスからハタイスポルへレンタル移籍中という状況だ。現在は太ももの負傷で離脱しており、5日に行われたカスムパシャ戦も欠場。地震が起きたのはその試合直後のことだった。

まさかの恐怖体験に直面した24歳はフランス『フットメルカート』の独占インタビューで地震直後の出来事を赤裸々に語った。生き残れたのは奇跡、そしてイスラム教のおかげだったと感慨に浸っている。

「僕は大丈夫。正直、今まで経験したことのない試練だよ。全くもって予期せぬことで、一生を左右するものだ。当時はこの世の終わり、すべての終わりと思っていた。隣で人が死んでいくのが見えた。トラウマになったよ」

「今日、僕の命が細い糸にぶら下がっていることに気づいた。同時にすべてが虚栄心であることに気づかされたよ。みんな家も車も捨てて、隠れる場所を探している。残念ながらこれが現実であることを除けば、本当にNetflixの映画に値する状況だ。サッカーを始めてから、そして人生で最も衝撃的な出来事だった。まさか自分がそんな経験をするとは思っても見なかった」

「試合が終わってから家に帰りました。従兄弟たちと一緒にプレイステーションで遊んでいたときのことだった。朝の4時か5時くらいに、地面が揺れ始めた。僕は従兄弟たちに『落ち着け』と言った。天井や壁が落ちてきたとき、僕らは階段を駆け下りるように逃げ出したんだ。運良く、すべてが崩壊する前に建物から逃げ出すことができた」

「すべてが本当にひっくり返った日だった。死者も多かった。1週間前にそう言われたら『嘘だ』と言ったと思うけどね」

「最初は地響きを感じ、外は強い風が吹いているのだろうと思った。だけど揺れが大きくなり、地面が2つに割れ始めたのを見て、これは大変なことだと気づいた。窓から飛び降りようとも思った。だけど7階のすごく高いところだった。あそこでジャンプしたら足を骨折して、もうサッカーができなくなると頭をよぎったんだ。だから階段を使ってそのまま外に出た」

「ビルが倒壊する少し前に脱出できて本当にラッキーだった。奇跡だったよ。そこで間に合わなかったら自分の日じゃないと思っていた。僕はイスラム教徒でとても信心深いんだ。6時40分まで待って、その日の最初のお祈りをしようと思っていた。だから、眠れなかったんだ。もし寝ていたら、家の中のものが全部倒れているのを目の当たりにして、確実に死んでいたと思う」

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