今月末で解散する五十嵐忠男厩舎のウインマイティー(牝6)が京都記念(4歳上、GII、阪神芝2200m)に参戦する。

 数々の個性派を育ててきた。05年の阪神JFを制し、厩舎にGI初制覇を届けたテイエムプリキュアは、古馬になって脚質転換。6歳となった09年に日経新春杯を11番人気で逃げ切ると、エリザベス女王杯でも12番人気で2着激走。3連単154万馬券の片棒を担いだ。他にも今村聖奈騎手の重賞初制覇のパートナーとなったテイエムスパーダ、平地と障害の両方で重賞を勝ったタガノエスプレッソなど、印象的な馬が多かった。また、昨年は10個の障害重賞全てに管理馬を送り込むという“快挙”も達成している。

 ウインマイティーは3歳時に牝馬3冠路線で活躍した。秋華賞で不利を受けた後、精神的なダメージで不振が続いたが、陣営が調整を工夫したことで復活。昨年はマーメイドSを制し、京都大賞典が3着、有馬記念が6着と、牡馬相手でも好勝負を演じた。今回もドウデュースやエフフォーリアなど、かなりの強豪が相手となるが、舞台は最も得意とする阪神内回り。おそらくは五十嵐厩舎で最後となる一戦、何とか勝利で飾りたい。