シグマは2月7日、YouTubeでオンライン発表会「SIGMA STAGE ONLINE」を実施し、フルサイズミラーレス用の大口径標準レンズ「SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art」を発表した。ミラーレスカメラ専用に設計し、描写性能を追求した標準レンズ。オートフォーカス用のモーターに新開発のリニアモーターを採用し、高速でスムーズなオートフォーカスを可能にした。希望小売価格は152,900円で、発売は2月23日の予定。Eマウント版とLマウント版を用意する。

描写性能をさらに高めながら、大幅な小型軽量化を図ったArtラインの大口径標準レンズ「SIGMA 50mm F1.4 DG DN」

フルサイズミラーレス用のArtラインのF1.4大口径レンズとしては、20mm F1.4、24mm F1.4、35mm F1.4、85mm F1.4に続く5本目のレンズ。最新の光学設計技術を用い、カメラの電子補正では補正できない非点収差や像面湾曲などの諸収差を効果的に抑制した。サジタルコマフレアを限りなく抑えているので、星景や夜景の撮影に最適としている。レンズは11群14枚で、非球面レンズ3枚、SLDガラス1枚を含む。

一眼レフカメラ用をベースにした「50mm F1.4 DG HSM」よりも大幅な小型軽量化を図った

ソニーのフルサイズミラーレス「α7 IV」に装着したところ。コンパクトさが分かる

側面にはAF/MF切り替えスイッチのほか、絞りリングクリックスイッチや絞りリングロックスイッチ、カメラから任意の機能を割り当てられるAFLボタンを備える

ズラリ揃った新生F1.4レンズ。50mm F1.4 DG DNの登場で、20mmから85mmまで5本が揃った

1月に発表した超望遠ズームレンズ「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」に続き、Artラインの交換レンズとしては初めてリニアモーター「HLA」(High-response Linear Actuator)を採用。高速かつ静かで、追従性の高いオートフォーカスを可能とした。

レンズは防塵防滴構造で、シグマレンズで定評のある高いビルドクオリティを継承しながら、小型軽量のミラーレスカメラに合わせてスリムな設計とした。最大径×長さはφ78.2mm×109.5mm、重さは670gで、一眼レフカメラ用をベースにした「50mm F1.4 DG HSM」(φ85.4mm×125.9mm、880g)と比べて大幅に小型軽量化した。

左が一眼レフカメラ用をベースにした「50mm F1.4 DG HSM」、右が今回発表した「SIGMA 50mm F1.4 DG DN」。大きさの違いがよく分かる

レンズ構成:11群14枚(SLD1枚、非球面レンズ3枚)

フィルター径:72mm

画角:46.8°

絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)

最小絞り:F16

最短撮影距離:45cm

最大撮影倍率:1:6.8

最大径×長さ:φ78.2mm×109.5mm

重さ:670g