レガネス所属のMF柴崎岳が4日、ラ・リーガ2部第26節のスポルティング・ヒホン戦でキャリア2度目の一発退場処分を下された。前半34分の退場劇はチームに大きな痛手。しかし、レガネスはそのまま1点のリードを守り切って勝利し、敵将は数的優位を敗因に挙げたようだ。スペイン『アス』などが伝えている。

 柴崎は1-0で迎えた前半34分、ドリブルでボールを持ち運ぼうとした相手選手の足元にスライディング。相手は直前で進路を変えたが、柴崎の勢いは止まらず、高く上がった足裏がすねの辺りに直撃した。主審はいったんイエローカードを提示したが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がすぐさま介入。判定が覆り、一発レッドカードとなった。

 それでもレガネスは優勢を保ったまま1-0で勝利。試合後、イマノル・イディアケス監督は柴崎の一発退場について「画像を止めてみると確かにレッドカードだ。ただサッカーをしていれば流れで足が上がるという解釈ができる。判定は複雑だ」と複雑な心境を述べつつ、「なんとか勝ち切ることができ、抵抗することができた」とチームの奮闘を誇った。

 一方、スポルティング・ヒホンのミゲル・アンヘル・ラミレス監督は「ピッチ上で一人少ない相手に対する試合の準備はしないのでロードマップが変わってしまう」と“数的優位”にまさかの恨み節。「彼らがボールの出方を変えてきてプレスを修正したが、その矢先に彼らが退場したことで、試合が敵陣に移った。それでロードマップが変わった」と戦況の推移を分析しつつ、「ボックス内でもっと存在感を示せるかどうか」と攻めあぐねたことを悔やんだ。