AIが考える次期型「S2000」の世界観

 1999年4月にデビューしたホンダのスポーツカー「S2000」。デジタルクリエイターのautomotive.diffusionは、そんなS2000にもし次期型モデルとなる2代目があったら、どのようなクルマになるのか「AI」に創造させたレンダリング(イメージCG)を公開しました。

AIが想像した待望のホンダ次期型「S2000」のレンダリング(Photo:automotive.diffusion)

 S2000は、1999年に発売されたホンダのオープンFRスポーツカー。ホンダの創立50周年記念車として開発がおこなわれ、当時FFシャシがほとんどであったホンダ車のラインナップにおいて、専用開発されたFRシャシやレッドゾーンが9000回転からというF20Cエンジン、そして6速MTなど、あらゆる構成部品が専用開発され採用されています。

【画像】リアル感高すぎ! AIが考える待望のホンダ次期型「S2000」のレンダリングを画像でみる(93枚)

 発売から24年たった現在でも、根強い人気があり、新車価格と年代を考慮すれば、比較的高値で取り引きされています。

 そんな人気のS2000は、復活を望む声や噂も多くありますが、2代目モデルの登場などについてホンダからの正式な発表はありません。

 一方、近年「Midjourney」や「DALL・E2」、「Stable Diffusion」、「NovelAI」などといった一般利用可能な、画像生成AI(人工知能)が話題です。これら画像生成AIは、テキストを入力するだけでイラストを生成してくれるAIプログラムです。

 こうしたAIを利用し、さまざまな「もしかしたら」なクルマの画像を生成、公開するデジタルクリエイターのautomotive.diffusionは、復活を望まれる声も大きい「S2000の次期型モデル」をレンダリングで創造しました。

 S2000次期型モデルのレンダリングでは、シビックや、フィットなどの現行モデルを想起させる“ホンダらしい”デザインが採用されています。

 一方、当時販売されていたS2000と比べ、ロングノーズショートデッキといった印象はなく、ボンネット長が短いシルエットになっています。

 その代わり車幅が拡大されており、ワイド&ローな印象になりました。

※ ※ ※

 作成されたデザインは、ところどころ形状につじつまが合わないように見える部分もありますが、人工知能が生成したとは思えないほど現実味のあるデザインに仕上がっています。

 automotive.diffusionがAIに作成させたレンダリングは、もちろん非現実ですが、画像生成AIというのは「自分のイメージ」を“正確”にAIに作成させるため、AIに対する「指示」を作り込まなくてはならず、進歩しているとは言え、現段階では現実的なクルマなどをイメージ通りに出力されることは、難しいといわれます。

 そんななか、リアル感の高い華麗なデザインの「S2000次期型モデル」のレンダリングをつくらせた作者の、クルマとAIに対する情熱を感じます。