節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。今回は、新年度に見直したい家計のポイントを教えていただきます。新学期や新年度は、何かと出費も多い時期。なんとなく払い続けているお金をチェックし、新しい季節に備えましょう。

4月の新年度は、お子さんの進級や進学などでお金の流れが変わりやすいタイミングでもあります。引っ越しや家具家電の購入などの高額な変動出費も多くなる季節。新年度に向けて、まずは管理しやすい「固定費」の見直しをしてみませんか?

教育費


お子さんの進級や進学で、習い事や塾などを検討するタイミングです。年度替わりは区切りとなるので、習い事や塾を続けるかどうかを子どもと相談のうえ、退会、継続を決めましょう。また、新たに習い事を始めたり、入塾する場合は予算と相談しつつ、場合によっては優先順位を考えて、退会するなどの調整をしましょう。

サブスクや年会費


定額制サービスのサブスクリプションサービス(サブスク)は、固定費の一つとして毎月支払うため積もれば大きな金額にもなりやすいものです。クレジットカードの明細や銀行口座の引き落とし記録を見ながら、サブスクを見直していきましょう。

動画配信や音楽配信サービス、会員制のスポーツジム、ヨガ、定期購読、サプリメントの定期購入などさまざまです。なくても問題ないものは、早めに解約をしてその分を値上がりしている食費の予算や貯蓄に回しましょう。

他にもクレジットカードなどの年会費も要チェックです。年会費をかけてまでもそのサービスが必要かどうかを考えましょう。年会費無料のクレジットカードでもポイントが貯まりやすいものはあります。最近はサービスを改悪するクレジットカードが増えてきているので、一度ポイント加算条件や付帯サービスを見直してみましょう。

通信費


新学期にお子さんにスマホを持たせたいと考えるご家庭も多いかと思います。親御さんが契約しているキャリアでスマホを選んで、家族割をして…とお子さんにスマホを持たせると、毎月の出費がかさむ原因に。お子さんの年齢にもよりますが、親御さんの使っていないスマホがあれば、格安SIMを契約してカードをスマホ端末に挿し込んで初期設定をすれば、スマホを使うことができます。ただし、ソフトウェアのアップデートが現在も対応している機種であることを確認しておきましょう。

そのようなスマホ端末がない場合は、中古のスマホをお店で購入する方法もあります。細かいことですが、親と子供のスマホのOS(AndroidやiOSなど)はそろえておくと操作方法を教える際もスムーズです。

また、家ではWi-Fi接続をしておけば、パケットの消費もないので大容量のパケットプランに加入する必要はほとんどありません。お子さんが格安SIMを使って問題なければ、家族で乗り換えることも検討してみてはいかがでしょうか。

スマホは他にもahamoやpovoといった新料金プランや、Y!mobileやUQモバイルといったサブブランドの格安のプランがありますので、比較サイトなどで検討してみてはいかがでしょうか。

保険料


お子さんの成長とともに、死亡保障を減らすことも可能です。長年保険の見直しをしていない場合は、加入時と必要な保障が変わっているかも知れません。第三者的な立場からアドバイスをしてくれる保険相談窓口などを利用してみてはいかがでしょうか。

新年度はやることがたくさんありますが、ToDoリストを作ってひとつずつ早めに終わらせておきましょう。解約をする場合は、その月の20日までなどルールがあるので毎月支払っているものから解約をしていくと、翌月をまたぐことなくスムーズに解約、退会ができます。

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。

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