恋愛したいから相手は探すけど、なぜか毎回付き合えない。そんな悩みを抱いていませんか。実はそこには、女性側の問題が隠れているかもしれません。今回はご自身の恋でやっていないか、振り返ってもらいたい3つのポイントを紹介します。

いつも好きな人との恋が全然実らない! その時振り返りたいこと

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 208

恋はするけど、いつも付き合うまでには至らない。そんな苦い経験が続き、自分は恋愛に向いてないのではと悩む女性はいませんか。実はこうした片思いが実らない女性には、いくつかの失敗パターンがあります。今回は3つのパターンを紹介しながら、恋が実らない現実を変えていく方法を考えていきます。

パターン1. 相手に「恋愛対象」としてそもそも認識されていない

最初にご紹介するのは、相手からはただの友達や知り合い程度にしか認識されていないパターンです。恋愛経験が浅かったり奥手だったりする女性によくあります。

過去に聞いた話をご紹介します。ある女性は社会人サークル仲間の男性に一目惚れし、アタックをしたといいます。彼女は彼ともっと接点を持つため、複数人での飲み会を何回かセッティングしました。また、仕事に理由をつけて買い物に付き合ってもらったりしたことがあったそうです。彼は心よく応じてくれていましたが、それ以上の発展はなし。彼女はなかなか進まない関係に苛立ち、ついに告白をしたそうです。しかし彼からは「え? そうだったの?」と好意があったことにまず驚かれ、正式に「友達以上に見えない」と断られたそうです。

このように、本人的にはアプローチしているつもりでも、相手に全く伝わっていないことはよくあります。そういうケースの場合、好きになった側が以下のようなことをしていることがよくあります。

会社で挨拶する程度を親密と感じている 大人数での席以外で彼と話す機会がないのに、気持ちが伝わっていると思っている 仕事など適当な理由をつけて2人で出かけたらデートだと思っている まだ関係が浅いのに、自分の気持ちは具体的に伝わっていると思っている LINEを定期的にしている関係だから気持ちが伝わっていると思っている

こんな認識間違いをしたことはないでしょうか。そもそもこのタイプは、「嫌われたくないけど仲良くなりたい」という微妙な気持ちで相手に近づこうとしています。恋愛対象としてちゃんと認識されるかどうかギリギリの行動が多くなり、結果的に相手に恋愛感情が伝わりにくいのです。

オトナの恋愛は「あなたのことが好きです」という気持ちを、ある程度行動や言動で示しておくことがポイントになります。そのうえでデートを重ねていくと、相手も自然とアリかナシかを考え、ナシだったら自然消滅するだけなので伝えた側も傷つきにくくなります。

パターン2. 相手の好みやレベルから大きく外れている

そもそも、恋愛は男女のレベルが釣り合っていないと成立しません。イケメンと美女のカップルが多いのと同じで、あなたが付き合えるのは、あなたにふさわしいレベルの人です。こうした仕組みを行動で理解できていないのが、このタイプです。

自分よりも数段レベルが上の男性に恋をしがち 男性の理想が高く、いつも理想通りの相手を探しては好きになる 自分の見た目や年収、性格を過大評価しすぎ

こうした傾向があると、実らない恋を繰り返します。女性の場合、恋愛経験が浅い10代20代は自分のことをよく知らないため、バランスの取れない相手に恋をしがちです。それは経験不足からくるので仕方ないのですが、20代も後半になってくると、ちゃんと自分に合う相手を見極める力がついてくるものです。しかし、そうした「自分に合う」という視点がないまま相手を探すと、実らない相手にばかり恋をしては失恋することを繰り返します。

パターン3. 好きな人に嫌われるようなコミュニケーションを取っている

最後は、好きな相手に対するコミュニケーションのとり方が間違っているタイプです。恋をした場合、当然相手にも自分を好きになってほしいですよね。そうした気持ちから、一般的にはデートに誘ったり相手に優しくしたりするものです。これがいわゆる「アプローチ」というものですが、このアプローチ方法が独特なのがこのタイプです。

具体的には、以下のような行為をしている人が該当します。

恋した相手に、他の男性から誘われている素振りを見せる デートに行きたい空気を出して誘われるのを待っている いろいろ未熟な素振りを見せて相手に気にかけてもらおうとする

これらはいわゆる「思わせぶり」「誘われ待ち」「かまってちゃん」と呼ばれる行為です。相手に何かを求める行為はうまくいくケースもありますが、意図がバレると男性のテンションを下げてしまいます。せっかく相手も気持ちが向き始めたタイミングで、相手の気持ちをへし折っている可能性があるのです。

面倒な駆け引きをするのが癖になっている女性の多くは、過去にこうした行動がうまくいった経験があると言われています。しかし、過去に成功したやり方が今も通じるとは言えません。どうか思い当たる方は、今日からその成功体験を手放し、接し方を変えてみましょう。

恋愛は突き詰めると、自分と相手のニーズのマッチングです。これをなるべく成立させていくためには、相手選びと相手への接し方、そしてタイミングが重要です。

今回の話は、この相手選びと接し方の問題が関係しています。パターン2 は相手選びに関係した話です。パターン1 と3 は接し方の問題です。ご自身の恋が実らないとき、どこに問題があったのかを振り返るだけで、次の恋は叶いやすくなるかもしれません。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。

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文・おおしまりえ