(雲林中央社)台湾雲林地方検察署(地検)は2日、雲林県警察局で記者会見を開き、偽札の製造や使用、販売に携わっていたとして容疑者の男ら6人を先月逮捕したと明らかにした。拠点とされていた18カ所から合計約1億2千万台湾元(約5億2千万円)分の偽札が押収された。

台湾各地で偽札の被害が広がっており、捜査が進められていた。地検によると、主犯格の男は元は手品の小道具として製造していたが、作っているうちに精度が上がってきた上、金に困っていたなどと供述している。

発見されたのは、2000元、1000元、500元、100元の紙幣。これらに加え、偽の米100ドル札、日本の1万円札、5千円札なども見つかった。

容疑者の男らは昨年末から偽札を売るようになり、1枚当たり1元(約4円)、ネット上では5〜6元(約22〜26円)で売却。検察は偽札の販売によって不法に得た収入額を調べる方針。

(姜宜菁/編集:楊千慧)