1月末で移籍市場は閉まり、三笘はブライトンに残留

 イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫はプレミアリーグでの鮮烈な活躍により、アーセナルやリバプールへのステップアップ移籍も噂されていた。

 現地時間1月31日に冬の移籍市場が閉まったことでブライトン残留となったが、チェルシーは三笘獲得も視野に1億ポンド(約160億円)を準備しようとしていたという。英メディア「Paddy Power News」が伝えた。

 ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズからブライトンに復帰した今季、三笘はプレミアリーグ初挑戦ながらリーグ戦14試合に出場して4得点1アシストを記録。公式戦全体で見ても19試合で6ゴール2アシスト、直近11試合で6ゴールという強烈なインパクトを残している。

 強豪リバプール相手にプレミアリーグ、FAカップで活躍したこともあり、今冬の移籍の噂も飛び交っていたが、動きはなくブライトンに残留。しかし、チェルシーのオーナーを務めるアメリカ人実業家のトッド・ベーリー氏は三笘獲得の準備に動こうとしていたという。

 英メディア「Paddy Power News」のネイソン・ウッドヘッド記者は「ベーリーは移籍市場の閉幕前に、ブライトンから三笘薫、あるいはそのほかのタレントを獲得するための資金として1億ポンド(約160億円)を調達したいと考えていた」と指摘した。

 チェルシーは1月に総額2億2000万ポンド(約353億円)を費やして7選手を獲得し、市場最終日にはポルトガル1部ベンフィカから1億700万ポンド(約172億円)でアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスを迎え入れた。三笘移籍は実現しなかったが、目に留まるような活躍だったのは間違いないようだ。

「ベーリーはFAカップ4回戦で三笘のゴールを見て、獲得したいと決めた。それまでプレーを見たことがなく、どのポジションかも知らず、(元ブライトン監督の)グラハム・ポッターと(三笘について)話したことさえないが、チェルシーは彼のクラブであり、資金は彼の金であり、彼がルールだ。幸いなことに、彼は古いヘリコプター1機で1億ポンドを捻出できたので、入札は期待できた」

 シーズン終了後の夏の市場以降、チェルシーの三笘への関心は続くかもしれない。(FOOTBALL ZONE編集部)