(ワシントン中央社)米国とカナダのシンクタンク、ケイトー研究所とフレーザー研究所が先月26日に共同で公表した2022年版「人間の自由度指数」で、台湾は世界14位となり、アジア最高位となったことが分かった。

同指数は2000年から今回を含めて8回公表されており、今回は世界165カ国・地域が対象とされた。法の支配や治安と安全、移動、宗教、結社・集会と市民社会、言論と情報、人間関係、政府の規模、法制度と財産権、健全な通貨、国際貿易の自由度、規制などの指標を使い、20年の資料を基に個人的・経済的自由度を示した。

1位はスイス。以下、ニュージーランド、エストニア、デンマーク、アイルランド、スウェーデン、アイスランド、フィンランド、オランダ、ルクセンブルクと続いた。日本は16位、英国は20位、米国は23位、韓国は30位、中国は152位だった。

報道資料では、新型コロナウイルスの流行が人間の自由に与えた影響は大きかったと指摘。今後数年は感染状況の収束に伴い、政府が感染予防の制限を全面的に解除するか、引き続き制限を加えるかが焦点になるとの見方を示している。

また自由度が最も高かったのは西欧や北米、オセアニアで、低かったのは南アジアやサハラ砂漠以南のアフリカ、中東、北アフリカだったと指摘。世界人口のうち、わずか13.4%の人が指数の上位25%の国・地域に居住しているとした。

(編集:齊藤啓介)