鮎川誠さん(写真:アフロ)

 1月29日にすい臓がんで亡くなった、ロックバンド「シーナ&ザ・ロケッツ」のギタリスト・鮎川誠さん。2月4日に都内の寺で「ロック葬」を執りおこなう予定だったが、どうやらひと悶着起きたようだ。

 1月31日、鮎川さんの長女でモデルの陽子がTwitterを更新。《2/4まで、3日弱しかないのに(中略)ドタキャンされました》と明かした。

《報道されすぎていて不安になったということが理由だそうです。そんなのって、ひどくないですか?わたしもじゅんちゃんもLUCYも全然寝てません。ロック葬、お父さんのお葬式を立派にあげたいよ!みんな応援してください!!》

 その後のツイートでは、《葬儀会社の人が頑張って探してくれてて、会場はなんとかなりそう》とのことだが、参列者が迷ったりしないよう、危惧している。

 ドタキャンされた寺は、2015年に亡くなった鮎川さんの妻・シーナさんのロック葬を執りおこなった場所だ。当時は、著名人やファンなど約2000人が参列したという。だからこそ選んだ場所だったのだろうが、鮎川さんを悼む人々の多さに、寺側が懸念を抱いたようだ。

 SNSでは、騒動をめぐり、賛否どちらの声も聞こえてくる。

《シーナさんの葬儀の実積があるのに、誠氏の葬儀は世間で話題になりすぎたことを理由にしてお寺がキャンセルしたことは身勝手だと思う。代わりの会場は見つかりそうだが、ご遺族の気持が踏みにじられたことは残念》

《鮎川さんの葬儀のお寺がドタキャンしたという件、ひどいなぁ。お寺にも事情はあるんだろうけど。ただでさえ悲しく、大変な家族を一層苦しめるのは間違いないでしょう》

《会場キャンセルになったようだけど、住宅地の中にある普通のお寺だから、ここまで大きく報道・拡散されると様々なキャパ的に難しいかも。変更後のトラブルもありそう》

《以前、元同僚の葬儀で行ったことあるけど、温かみのある素敵な場所だった。けど住宅地の中にあるし、大きく報道されたことに不安を感じられるのはわかる気もする。あそこでロック葬は寺側も近隣住民の方も大変かもしれないね》

「ロック葬といえば、内田裕也さん(2019年)や桑名正博さん(2012年)のときに実施されましたが、大きいものでいえば、忌野清志郎さんの葬儀(2009年)が思い出されます。東京・青山葬儀所で営まれた本葬には竹中直人さんや甲本ヒロトさんなど約1000人が参列し、一般用の告別式では約4万2000人のファンが訪れました。

 ロック葬ではありませんが、東京・護国寺でおこなわれた尾崎豊さんの追悼式(1992年)には3万7500人が参列したと報道されています。

 鮎川さんも多くのファンに愛された人ですから、たしかに葬儀場のキャパの問題は大きいのでしょう。陽子さんは《むこうにはむこうの事情があるってこと、当然そうですよね》と理解を示し、寺に抗議などしないよう、ファンに伝えています。ご本人は、すでに別の葬儀場の下見に向かっているようです」(芸能記者)

 どうか無事に執りおこなわれるといいのだが……。