FAカップ4回戦リバプール戦で劇的決勝ゴール

 海外サッカー、英1部プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫に、一夜明けても海外メディアから称賛と熱狂の声が上がっている。29日、リバプールとのFAカップ4回戦で劇的な決勝ゴール。完全に相手を翻弄した“空中ダブルタッチ”から、鮮やかな一撃を決めた。衝撃から1日経過となったが、「美しい競技のファンが何度も何度も見返すことができるゴール」「常軌を逸したハイライト」「彼を見るのはなんて喜びだろう」などと様々な言葉が尽くされていた。

 三笘の衝撃は消えない。名門リバプールとの一戦。スタジアムを熱狂に包んだのは1-1で迎えた後半アディショナルタイム(AT)だ。左サイドからエストゥピニャンがふわりと浮かせたボールを、ゴール前で華麗にトラップ。すると、ボールを浮かせたまま冷静にワンフェイントを入れた。現地中継カメラすら騙された“空中ダブルタッチ”の直後、素早く右足で流し込んで得点。同僚と歓喜を爆発させた。

 一夜明けの30日、海外メディアから様々な称賛記事が掲載された。英スポーツメディア「ギブミースポーツ」は「カオル・ミトマ:ブライトンのスターのリバプール戦ハイライトがバイラルに(大拡散)」と題した記事を掲載。三笘を「マン・オブ・ザ・マッチ」に選出し、「ミトマは常軌を逸したレベルの冷静さを発揮し、可哀想なジョー・ゴメスを少し愚かに見せた」と相手DFを翻弄した姿を表現した。

 さらに、「これは、美しい競技のファンが何度も何度も見返すことができるゴール」「ミトマの常軌を逸したハイライト」などと繰り返し三笘の活躍を伝えた。

「ドリブルの魔術師」「移籍金は今や格安」との評価も

 欧州放送局「ユーロスポーツ」は「ミトマのマジックがブライトンをFAカップ5回戦に導く」と報道。こちらも三笘を「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選出し、「彼を見るのはなんて喜びだろう」と称えた。

 英紙「ザ・サン」は「ブライトンの300万ポンド(約4億8300万円)のスター、カオル・ミトマは、大学の学位とドリブル技術について論文を書くために、サッカースターの道を跳ねのけた」と題し、三笘の経歴を改めて特集。プロ入りを辞退して筑波大に進学したことや、大学でドリブルについて分析した論文を書いていたことを紹介した。

 同紙は三笘を「ドリブルの魔術師」と表現。ブライトンが移籍金300万ポンドで三笘を獲得したことを「いまや格安に思える」とし、プレミアリーグで日に日に存在感を増していることを伝えた。

(THE ANSWER編集部)