2016年セーブ王のブリットンは昨季ヤ軍で3登板にとどまった

 MLBもキャンプインまであと2週間あまり。球春が間近に迫る中、エンゼルスは更なる補強を検討しているようだ。救援左腕のザック・ブリットン投手で、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」などが報じた。2016年に最多セーブのタイトルを獲得した左腕も2021年9月に左肘のトミー・ジョン手術を受け、昨年は3登板。それでも年俸900万ドル(約11億7000万円)を要求しているとされており、ファンからは「ブリットンに900万ドルはめちゃくちゃ高い…」といった疑問の声があがっている。

「ルーマーズ」によると、米全国紙「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者が、エンゼルスがブリットンに「強い関心を持っている」と伝えた。ただ、エンゼルスは要求額(900万ドル)より低い額での獲得に関心があるという。

 35歳のブリットンは昨季までにオリオールズとヤンキースで計12年プレーし、442登板で35勝26敗、154セーブをマーク。2014年から3年連続30セーブ以上をマークし、2016年は47セーブでタイトルを手にしている。しかし、この2年間はトミー・ジョン手術など怪我の影響で鳴かず飛ばず。計19イニングしか投げておらず、健康をアピールすために最近、ショーケースを実施したという。記事は「エンゼルスが契約を躊躇するのも理解できる。このサウスポーに何が期待できるか。当然ながら不安は大きい」と伝えている。

 そうした考えのファンも多いようで「900万ドルは確かに高すぎるように思う。600万ドルに数百万ドルほどのインセンティブ(出来高)をつける契約なら、エンゼルスにとってより理にかなっていると思う」「600万ドル+インセンティブでも、まずまずなギャンブルだろう」といった声も。ブリットンの去就はどういった形で決着するだろうか。(Full-Count編集部)