敵将も脱帽の活躍だった。

 1月29日に開催されたFAカップの4回戦で、三笘薫が所属するブライトンが強豪リバプールとホームで対戦。2−1で劇的な勝利を飾った。

 開催30分に速攻からハービー・エリオットに流し込まれ、先制を許したブライトンは、しかし39分、ショートコーナーの流れからタリク・ランプティがシュート。これがルイス・ダンクの足に当たってゴールに吸い込まれ、前半のうちに同点に追いつく。

 迎えた90+2分、セットプレーの流れからペルビス・エストゥピニャンの折り返しを受けた三笘が浮き球をトラップし、さらに空中でワンタッチしてDFをかわし、最後はアウトサイドキック。鮮やかなシュートで劇的な決勝ゴールを奪ってみせた。
 
 試合後、敗れたリバプールのユルゲン・クロップ監督のコメントを、英公共放送『BBC』が伝えている。

「(0−3で敗れた前回対戦より)今日は良い試合ができたが、セットプレーから2失点を許してしまった。決して許されない」

 そう不満を漏らした指揮官は、三笘に再三突破を許した右SBトレント・アレクサンダー=アーノルドについても言及。「左サイドのロブ(アンドリュー・ロバートソン)はサポートできたので大丈夫だったが、逆サイドのトレントはサポートを受けられなかった。ミトマは本当にいい選手なので、もちろん大変だった」とこぼしている。

「2失点とも、もっとうまく守れたはずだ。気分が悪い」

 ドイツ指揮官は最後に「やがてポジティブな結果が得られるかもしれないが、次のラウンドに進みたかった。ブライトン、おめでとう」と締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部 

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