今冬のマーケットでサウジアラビアにクリスティアーノ・ロナウドが加入し、一層注目を集めることになった中東のリーグ。

サウジアラビアやカタール、UAEなどオイルマネーがあるリーグは欧州に匹敵するような移籍金や給与を提示できるため、有力選手を多く惹きつけてきた。

今回はそんな中東リーグに移籍した選手の「移籍金高額TOP10」をまとめてみよう。

10位:チアゴ・ネーヴィス

移籍元:アル・ヒラル(サウジアラビア)

加入先:アル・ジャジーラ(UAE)

国籍:ブラジル

移籍した年:2015年

移籍金:1100万ユーロ(およそ15.56億円)

かつてベガルタ仙台でプレーしたことでも知られるブラジル代表のレフティ司令塔。日本を離れたあとに国内リーグで大ブレイクし世界的な選手に。

2009年に初めてサウジアラビアのアル・ヒラルと契約して中東に渡り、一度フルミネンセに移籍して再びアル・ヒラルに戻り、そしてアル・ジャジーラに移籍するというなかなか珍しいキャリアを持っている。

9位:クリスティアン・ベニテス

移籍元:クラブ・アメリカ

加入先:アル・ジャイシュ

国籍:エクアドル

移籍した年:2013年

移籍金:1170万ユーロ(およそ16.54億円)

エクアドル代表で61試合24ゴールを決めたという見事な数字を持っているストライカー。母国のエル・ナシオナルでブレイクし、その後メキシコリーグで主に活躍した。

2013年にはカタールのアル・ジャイシュに移籍する際に1170万ユーロの移籍金が動くなど大きな期待をかけられたが、1試合出場した後に体調を崩して入院し、そのまま合併症で心臓が停止。27歳の若さで急逝してしまった。

8位:ソウザ

移籍元:サンパウロ

加入先:アル・アハリ(サウジアラビア)

国籍:ブラジル

移籍した年:2018年

移籍金:1200万ユーロ(およそ16.97億円)

かつてヴァスコ・ダ・ガマで若くしてブレイクし、ポルトに引き抜かれたことがあるブラジル人ボランチ。ポルトガルリーグではサブにとどまったものの、後にグレミオやサンパウロでプレーして復活した。

その後フェネルバフチェに移籍してから欧州でもレギュラーとして活躍し、チャンピオンズリーグでもプレー。2018年にかなりの額でアル・アハリへと引き抜かれていった。ただ中東では怪我に苦しみ、2年間のほぼ半分を棒に振っている。その後慣れ親しむトルコに戻って再復活した。

7位:トビー・アルデルヴァイレルト

移籍元:トッテナム

加入先:アル・ドゥハイル

国籍:ベルギー

移籍した年:2021年

移籍金:1300万ユーロ(およそ18.38億円)

現在は三好康児と同じロイヤル・アントワープに所属しているベルギー代表の名センターバック。アトレティコ・マドリーからトッテナムに移籍して活躍したが、昨年の夏に新しい環境を求めてカタールの強豪アル・ドゥハイルへ。

中東でもレギュラーとしてプレーしたものの、所属したのはわずか1年のみ。昨年夏に母国ベルギーへの復帰を希望し、アントワープと契約した。

6位:エヴェルトン・リベイロ

移籍元:クルゼイロ

加入先:アル・アハリ(UAE)

国籍:ブラジル

移籍した年:2015年

移籍金:1500万ユーロ(およそ21.21億円)

ブラジル代表で22試合に出場した攻撃的MF。とくに2013年に加入したクルゼイロでの活躍が目覚ましく、リカルド・グラールとのコンビでゴールを量産。ブラジル全国選手権の連覇に大きく貢献し、2年連続のMVPとなった。

互いにビッグクラブの誘いを受けたものの、グラールは中国の広州恒大へ、エヴェルトンはUAEのアル・アハリへ移籍。両者ともにエースとなり、2015年のAFCチャンピオンズリーグ決勝で対戦した。結果はリカルド・グラールの広州恒大が勝利している。

5位:ムサ・ソウ

移籍元:フェネルバフチェ

加入先:アル・アハリ(UAE)

国籍:セネガル

移籍した年:2015年

移籍金:1600万ユーロ(およそ22.63億円)

2015年夏にエヴェルトン・リベイロとともにアル・アハリに加入したセネガル代表ストライカー。レンヌやリール、フェネルバフチェでコンスタントな得点力を見せた彼は、アル・アハリでも1年で13ゴールと結果を残した。

ただ1年後にはフェネルバフチェへとローンで復帰し、さらに次年度はブルサスポルへと貸し出されるなど、ムサ・ソウ自身があまりUAEに残りたくなかったようだと言われている。

4位:ピティ・マルティネス

移籍元:アトランタ・ユナイテッド

加入先:アル・ナスル

国籍:アルゼンチン

移籍した年:2020年

移籍金:1600万ユーロ(およそ22.63億円)

現在クリスティアーノ・ロナウドが所属しているアル・ナスルが2020年に獲得したアルゼンチン人MFで、10番を任されているアタッカーである。

リーベル・プレートで活躍を見せた後、2019年1月にアメリカ・メジャーリーグサッカーのアトランタ・ユナイテッドへと移籍。1シーズンプレーした後にアル・ナスルへと大金で引き抜かれていった。

3位:アーメド・ムサ

移籍元:レスター・シティ

加入先:アル・ナスル

国籍:ナイジェリア

移籍した年:2018年

移籍金:1650万ユーロ(およそ23.33億円)

世界屈指のスピードスターとして知られたアーメド・ムサ。本田圭佑とともにCSKAモスクワでプレーしたことでも有名だ。2016年に加入したレスター・シティでは期待ほど活躍できなかったものの、2018年に1650万ユーロでアル・ナスルに移籍している。

サウジアラビアでの成績は50試合で9ゴール。それほどインパクトを残したとも言えないものであったが、そこそこの活躍は見せた。2020年末に契約が解除されて退団している。

2位:マテウス・ペレイラ

移籍元:WBA

加入先:アル・ヒラル

国籍:ブラジル

移籍した年:2021年

移籍金:1800万ユーロ(およそ25.45億円)

スポルティングで育成され、トップチームに昇格したマテウス・ペレイラ。2018年に貸し出されたニュルンベルクでのプレーが評価され、次年度にWBAへとローン移籍。イングランド2部でクラブのMVPに輝くなど評価され、チームもプレミアリーグへ昇格させた。

そしてプレミアでも11ゴールと結果を残したものの、チームは1年で降格。監督とうまく行かなかったこともあり、サウジアラビアの名門アル・ヒラルへと移籍した。その際には1800万ユーロが動いたがあまり活躍できず、今年1月にUAEのアル・ワフダにローンされている。

1位:中島翔哉

移籍元:ポルティモネンセ

加入先:アル・ドゥハイル

国籍:日本

移籍した年:2019年

移籍金:3500万ユーロ(およそ49.49億円)

圧倒的にトップの額を記録したのが中島翔哉。2019年にポルティモネンセからカタールの強豪アル・ドゥハイルに移籍した際、3500万ユーロもの移籍金が投じられて大きな話題になった。

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カタールでも力を見せたものの、不思議なことに4ヶ月後に1200万ユーロでポルトへと移籍することが発表された。その後出場機会が少なくなり、コロナ禍もあって戦力外の扱いになり、さらにアル・アインへのローン移籍が決まった直後に大怪我…このカタール移籍後は本当に運に恵まれていない。