ノルディックスキーW杯複合で珍事

 オーストリア・ゼーフェルトで28日に開催されたノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合・男子個人第13戦で、W杯総合4連覇中の名手ヤールマグヌス・リーベル(ノルウェー)が、スーツの規定違反により失格となった。ジャンプの助走の場面で、スーツの一部が破れてしまったとオーストリアメディアが報道。「一番大切なところが裂けてしまったのだ」と衝撃を伝えている。

 なんとも予想外の失格となってしまった。W杯で歴代最多53勝を挙げているリーベル。ジャンプ後に、苦笑いを浮かべている。映像では助走の場面で腰を落としたシーンがとらえられていたが、なんと黒いスーツのお尻の部分が裂けてしまっていた。

 オーストリアのテレビ局「ServusTV」スポーツ専門インスタグラムは「あららっ!! スーツが破れて失格!」と文面に記し、実際の映像を公開。オーストリアのスポーツ総合サイト「Laola1」は「リーベル、ジャンプスーツの際どい部分が破れて失格 ノルウェー選手の記憶に長く残るジャンプに」との見出しで記事を掲載した。

 記事では「ノルディックスキーのマテリアル問題と言えば、たいていは足元にある2つの用具だ。土曜日のW杯ゼ―フェルト大会では、圧倒的な強さを誇るリーベルがそれとは異なる経験をすることに」などと紹介。「スーツの問題で失格となった。のちに、それが何であったのか判明:ジャンプの助走でスーツの一番大切なところが裂けてしまったのだ」と破れた部分にも注目していた。

 記事では、リーベルがオーストリア公共放送「ORF」のインタビューにユーモアをまじえて答えたことも伝えており「助走中に何か音が聞こえたそうで、テレビ画面にあまり映らないで欲しいと願ったという。ところが、そうはいかなかった」と記していた。

(THE ANSWER編集部)