セリエA第20節が行われ、クレモネーゼとインテルが対戦した。

 前節はエンポリにホームでまさかの黒星を喫したインテル。その一戦で退場となったミラン・シュクリニアルを欠いて臨んだこの一戦も、立ち上がりから嫌なムードとなってしまう。11分、クレモネーゼのデイビッド・オケレケがボックス外で前を向くと、左45度の位置から右足でシュート。美しい軌道を描いたボールはクロスバーを叩いてゴールに吸い込まれ、クレモネーゼに先制を許す展開となる。

 しかしインテルも21分、ハカン・チャルハノールの正確なCKにエディン・ジェコがボレーで合わせると、シュートはGKに弾かれたものの、こぼれ球に真っ先に反応したのはラウタロ・マルティネス。左足でゴールに流し込み、すぐに試合を振り出しに戻す。その後は互いにチャンスを迎えたものの、両GKの活躍もあってスコアは動かず後半へ突入する。

 すると迎えた65分、インテルはクロスのこぼれを拾った流れから、ジェコが前線のスペースに丁寧なスルーパスを送る。これをL・マルティネスが軽いタッチで足元にコントロールすると、すぐさま右足を振りぬいて再びゴールネットを揺らした。これでインテルは2−1と逆転を果たす。

 試合はその後、クレモネーゼの反撃を抑えきったインテルが逃げ切りに成功。2−1で勝利し、翌日に試合を控えるミランを抜いて暫定2位に浮上した。一方、敗れたクレモネーゼは今季いまだ勝利がなく、最下位にとどまっている。

 次節、クレモネーゼは2月4日にホームでレッチェと、インテルは同4日にホームでミランと対戦する。

【スコア】
クレモネーゼ 1−2 インテル

【得点者】
1−0 11分 デイビッド・オケレケ(クレモネーゼ)
1−1 21分 ラウタロ・マルティネス(インテル)
2−1 65分 ラウタロ・マルティネス(インテル)