2016年の初来日から中日でプレーし、昨季までに「852試合・.292・132本・524打点」といった数字を残している来日8年目・33歳のビシエド。27日に伝えられた今季への意気込みが物議を醸している。

 報道によると、ビシエドは二軍本拠地・ナゴヤ球場で自主トレを行った27日に取材に対応。その中で、「自分は準備万全の状態でシーズンに臨んで勝負する、体の状態をしっかりケアできれば、いままで通りの成績が出せると思うので何も変えずにやっていきたい」と今季への自信をにじませたという。

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 昨季「129試合・.294・14本・63打点」といった数字を残したビシエドは、シーズン終了後の11月29日にアメリカに帰国し、約2か月後の今月25日に来日。帰国中の動向は特に伝えられていなかったが、充実の調整を進めることができたようだ。

 ただ、ネット上には活躍を期待する声以上に「何も変えず今まで通りやるってそんな余裕あるのか?」、「自分の立場分かってないのか、去年の数字もそんなにいいわけじゃないのに」、「危機感持たないと、立浪監督が送り込む刺客にポジション奪われるぞ」といった心配のコメントが寄せられた。

 「ビシエドは来日1年目の2016年から一塁レギュラーを張っている主砲ですが、昨季は打率こそ3割近くの数字を残したものの、本塁打は入団以降最少。また、リーグワーストの20併殺打を喫するなど勝負強さにもかげりが見えています。これもあってか、立浪監督は今オフ3年ぶりにチームに復帰した33歳の助っ人・アルモンテ、プロ2年目・23歳の鵜飼航丞の両外野手にそれぞれ一塁挑戦を指示したことが伝えられていますが、キャンプ・オープン戦の結果次第ではビシエドが定位置から外れる展開も決してゼロではないのでは」(野球ライター)

 一塁手としてベストナイン(2018-2019)、ゴールデングラブ賞(2020-2021)を2回ずつ獲得した実績も持っているビシエド。その助っ人がポジションを追われることになれば大きな話題となることは間違いないが、キャンプイン以降の動向には要注目だ。

文 / 柴田雅人