シャルケで精彩を欠く吉田麻也への風当たりが強まっている。

 スポーツ全般を扱うドイツメディア『sport.de』は26日、ブンデスリーガ前半戦のワーストイレブン(大失敗の11人)を発表。リーグ最多の41失点を喫し、最下位に低迷するシャルケから吉田を含む3人を選出している。34歳の日本人CBへの評価は次の通りだ。

「彼は防衛長官として、クナッペン(シャルケの別称)本部を閉鎖すべきだ。これまでのところ、ほとんど成功を収めていない。ポジショニングの露骨なミスでいくつかの失点に絡んだし、スピードもブンデスリーガの水準に達していない」
 
 それでもリーグ戦全17試合にフル出場できているのは、「ゲルゼンキルヘン(シャルケのホームタウン)に代役がいないため、スタメンの地位を失うことはなかった」と手心を加えずに締め括っている。

 チーム全体の守備が機能不全に陥っている以上、ひとりのCBを槍玉に挙げるのはアンフェアにも感じられるが、吉田が昨夏に新たな守備リーダーとして迎え入れられたのは事実。期待値が高かったゆえに、厳しい目を向けるメディア、ファンは少なくない。

 この逆境をいかに乗り越えていくか。吉田の試練は続く。
 
■sport.de選出
ブンデスリーガ前半戦のワーストイレブン
GK
アレクサンダー・シュボロウ(シャルケ)

DF
ダビド・ラウム(RBライプツィヒ)
吉田麻也(シャルケ)
ルカ・ペッレグリーニ(フランクフルト)
パスカル・シュテンツェル(シュツットガルト)

MF
イェンス・ステーイ(ブレーメン)
オンドレイ・ドゥダ(ケルン)
ライアン・フラーフェンベルフ(バイエルン)

FW
カリム・アデイェミ(ドルトムント)
アントニー・モデスト(ドルトムント)
ヨルダン・ラーション(シャルケ)

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部