残留争いが厳しくなっていく中での手痛い大敗だった。吉田麻也に対する風当たりも強い。ドイツでの酷評は、古巣サンプドリアのメディアにも伝わっているようだ。

 1月24日のブンデスリーガ第17節で、シャルケはRBライプツィヒに1-6と完敗した。前半だけで4ゴールを許すと、上月壮一郎がブンデスリーガ初ゴールを挙げたものの、終盤にさらに2失点。第4節のウニオン・ベルリン戦以来となる6失点を喫した。

 これでシャルケはリーグ戦再開から2連敗。残留が確定する15位とは7ポイント差の最下位だ。吉田ら守備陣は2試合で9失点しており、失点数は41とリーグワーストの数字となっている。

 一部のドイツメディアから批判された吉田について、昨季まで所属したサンプドリアのサイト『CLUBDORIA46』は25日、「ヨシダ、ドイツでも大惨事」と報道。「元サンプドリアの存在は抑止力にならなかった」と、厳しい評価を下している。
 
「彼がピッチにいることがこのような大敗を防ぐことにはならなかった。サンプドリアでのラストシーズンに日本人が犯した多くのミスを考えれば、ジェノバではある意味知られていることだ」

 吉田は昨季前半戦でサンプドリア守備陣のレギュラーを務めたが、シーズン半ばに監督が代わってからは定位置を失い、出場機会が減少。ピッチに立った際も失点への関与を批判されるなど、難しい後半戦を過ごした。

 契約満了をもってサンプドリアを退団し、ドイツでの新たな挑戦に臨んだ吉田は、2部降格がちらつく名門の残留に貢献できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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