東京都大田区にある溶接や金属加工を行う会社「ハタノ製作所」(@hatano_works)さんが、ねじで制作したゲームキャラクターのファンアート画像をツイートし、話題になっている。

Nintendoのゲーム「メトロイド ドレッド」のキャラクター、サムスのファンアート

ハタノ製作所さんが作ったのは、任天堂の人気シリーズ『メトロイド』に登場する「サムス」。

ねじやナットといった部品を使って、特徴的なデザイン・フォルムを再現している。「イタズラ防止ねじ」という部品の見た目がサムスの頭のデザインに似ていることから着想したそうだ。

後ろ姿もカッコいい

手のひらと比較するとどれだけサイズが小さいのかがよくわかり、その精巧さには恐れ入ってしまう。すごい…!

Amazon.co.jpより

投稿されたファンアートをみたTwitterユーザーからは、「写真だけでサムスだとわかりましたよ(笑)。すごいっす!!」「天才」と、アイデアと溶接技術を手放しで賞賛するコメントが多数寄せられた。

また、着想のきっかけになった「イタズラ防止ねじ」の販売元である三和鋲螺(@kayokoneji)さんのTwitterアカウントからも「三和鋲螺のねじをお使い頂きありがとうございます」と返信が。

ねじでファンアートを制作した経緯について、ハタノ製作所さんに詳しい話を聞いてみた。

「いかにサムスらしく見えるか」を考え全体のバランスを工夫

とてもリアルにサムスが再現されていますが、どれくらい時間がかかりましたか?

イメージが伝わってうれしいです!制作自体は1時間程度かかりました。

制作する際に工夫した点や苦労された点は、どのあたりでしょうか?

少ないパーツ数で「いかにメトロイドのサムスらしく見えるか」を考え、在庫のねじと見比べながら使うポイントや全体のバランスを工夫しました。

想像したポーズになるよう仮付けで微調整をしながら接合するところが大変でした。

サムスをご覧になった方々の評判について、教えてください。

「確かにサムスに見える」「かっこいい!」「こういうの好き!」「欲しい!」「どこかシュールな顔でかわいい」といった声をいただきました。

落ちていたねじで細かい作業の練習をしていた

右腕の先が銃に見える

 

ハタノ製作所さんは、ふだんから「ねじのどうぶつ」と題して、ねじを使って動物のフィギュアを作り発信する活動を行っている。

フィギュアの制作を始めたきっかけについて、改めて教えてください。

町工場で勤め始めたころに、落ちていたねじで細かい作業の練習を始めたのですが、どうせ練習するなら面白いものを作ろうと「犬」をモチーフにしたフィギュアを作ったことがきっかけです。

このような細かい作業の経験があったからこそ、今回の精巧なファンアートができあがったのだろう。

サムスは今後「ねじのどうぶつ」のように販売される予定はありますか?

メトロイドシリーズのファンアートなので販売することはありません。

ちなみに、ねじ製のサムスを見たTwitterユーザーから「欲しい」という声もあったというが、こちらは「メトロイドシリーズのファンアートなので販売することはありません」とのこと。

ファン愛あるフィギュアを、小さなねじを使い溶接で仕上げてしまったハタノ製作所さん。次はねじを使ってどのような作品を生み出すのか楽しみだ。引き続きハタノ製作所さんが作るねじアートを見たい方は、Twitterアカウントをフォローしてみては。

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