日本代表の海外組で、攻撃陣の活躍が目に付きます。三笘薫は素晴らしいミドルシュートを決めましたし、上田綺世もいい飛び出しからゴールを挙げました。今週は欠場したものの久保建英もビルバオ戦で得点し、前田大然が年末年始で連続ゴールを奪っています。

ワールドカップで日本代表の攻撃の選手はみんな苦労しました。ですがそれは彼らの能力が低いからではなかったと、この活躍が証明しています。たぶんアタッカーはみんな不完全燃焼で大会を終えたのでしょう。

クラブではもっと前でプレーできるので得点に絡めますし、先発で起用もされています。ですが日本代表では守備のタスクに追われて、自分の力をすべては発揮することが出来ませんでした。

僕はその悔しさが今の原動力になっているのではないかと思います。クラブだと代表チームとは違って自分のよさをよく知ってもらっていますし、いいタイミングでパスが出てきます。そこで鬱憤(うっぷん)を晴らしているように見えるのです。

ワールドカップメンバーからは外れましたが、古橋亨梧も直近のセント・ミレン戦で2ゴールを挙げるなど好調ぶりを見せつけています。これも悔しさをピッチの上にぶつけているように思えてなりません。

このアタッカー陣の「もう1回やってやる」という熱い気持ちがどう日本代表に還元されるか、そしてそれを森保一監督が受け止めるかが今後大事になってくると思います。それがうまくいけば、日本代表はもっと強くなっていってくれることでしょう。