“迷惑系” YouTuberドローンをテスト 当日には“犯行予告”も

 イングランド1部サウサンプトンは現地時間1月21日、プレミアリーグ第21節でアストン・ビラとホームで対戦し0-1で敗れた。

 ところが、この試合では前半に思わぬアクシデントによりプレーが一時中断する事態が発生し、その原因が物議を醸している。英紙「ザ・サン」アイルランド版など海外の複数メディアが報じている。

 現在プレミアリーグの最下位に沈むサウサンプトン。21日のホームで行われたアストン・ビラ戦では勝ち点3を獲得し順位を上げたいところだったが、後半32分にアストン・ビラFWオリー・ワトキンスに決勝点を奪われ痛い敗北を喫した。

 1部残留に向けて重圧のかかる試合を戦うなかにあって、サウサンプトンはこの日、運にも少々見放されたのかもしれない。というのも、試合中に思わぬ “アクシデント”に見舞われたからだ。

 同紙によると、前半40分にサウサンプトンの本拠地セント・メリーズスタジアム上空でドローンの飛行が確認され、主審は試合を中断。選手や観客への危険性に加えテロの可能性もあるとして、両チームの選手らはドレッシングルームに引き上げる事態となった。10分後に安全が確認されたことで試合は再開されたものの、スコアレスのまま緊張感が保たれた試合に水を差されたのは間違いない。

 ここで気になるのはやはり、試合中断の原因となったドローンの持ち主だろう。同紙は、ドローンの持ち主がサウサンプトン在住の「アリー・ロー」というYouTuberだと報道。高層ビルを上ったり様々な場所に侵入したりしては警察から逃れる様子を投稿する、いわゆる“迷惑系” YouTuberだ。

 そんなアリー・ローが持ち主だとする根拠となったのは、試合当日のツイッター投稿。ドローンを左手に持った写真とともに「サウサンプトン上空で僕の新しいドローンを飛ばしてみよう。テスト日和だ!」という言葉をツイートしている。

 ちなみに、今回の“ドローン事件”が収められた動画を英公共放送「BBC」のルイス・クームス記者がツイッター上で公開したところ、「すべての人にとって災難だ」といった批判の声が寄せられていた。(FOOTBALL ZONE編集部)