YouTubeライブの視聴者から窃盗被害の報告を受け、事件が発覚――。東京都にある弁当店が2023年1月19日、店内で万引きが行われる一部始終をツイッターに投稿し、SNS上で話題になっている。

この弁当店は20日、J-CASTニュースの取材に対し、注意喚起の意味を込めて動画を投稿したと回答した。

「当店は普通の店舗に比べれば100分の1位だと思われます」

ツイートしたのは東京・亀戸の弁当店「キッチンDIVE」。前日18日18時頃に支店の御徒町店で万引き事件が発生し、YouTubeで生配信している店内を見ていた視聴者からの報告で発覚したと投稿した。万引きの一連の様子を映した動画も添付している。

カメラ手前には弁当を持った男性が立っており、奥に見える入口近くで1人の女性が弁当を見ている。直後に入口から店内に入ってきた別の女性は、しばらく弁当を見ていたかと思うと、周囲を見渡したあとに商品を1つ手に取って、そのまま店外に出てしまった。

続く投稿で「窃盗事件と判断します。万引きは窃盗です」としたキッチンDIVEは、「当店は普通の店舗に比べれば100分の1位だと思われます。可視化されてるだけです」とし、「コンビニや本屋さんは万引き被害で潰れる場合があります」とコメントした。

一連の投稿に対し、「捕まってほしいですね」「万引き犯に負けないで欲しい」という応援するメッセージが寄せられる一方、投稿された動画にモザイク等がなかったことについて「犯人以外の顔くらい隠そう」「無関係の方に迷惑をかけるのではないでしょうか」といった指摘も上がった。

上記の動画は20日18時までに削除されており、キッチンDIVEは同日、動画に映った無関係の客本人から連絡があったとし、「防犯のために動画を再度掲載することに快諾を頂きました」と述べた上で、「窃盗犯に気を取られお客様に対する配慮がなられてなかった」(原文ママ)と謝罪している。

キッチンDIVEは20日、今回の被害について「500円で販売している総菜が1つ万引きされた」と取材に明かした。また、動画を公開した後、幾つかの情報は寄せられたというが、犯人特定に繋がるような情報は来ていないと話す。

万引きの一連の動画をツイッターに公開したのは、注意喚起の意味を込めたという。また、キッチンDIVEは、YouTube生配信を始めてから万引き被害が格段に減っていったと取材に答えている。