久保建英が所属するレアル・ソシエダは現地1月14日に開催されたラ・リーガ第17節で、アスレティック・ビルバオと対戦。伝統のバスク・ダービーに3−1で快勝を収めた。 2トップの一角でスタメン出場した久保は、1点を先制して迎えた37分、股抜きでDFをかわして得意の左足でシュート。名手ウナイ・シモンのニアサイドを破る追加点を挙げる。 さらに60分に、裏抜けしてペナルティエリア内でファウルを受けてPKを獲得し、敵CBジェライ・アルバレスのレッドカードを誘発。マン・オブ・ザ・マッチに輝く活躍を見せた。 この一戦を前に、ソシエダの地元紙『EL DIARIO VASCO』の取材を受けた久保は、「悪い試合をして負けたら、全てが水の泡になる。何の価値もなくなってしまう。ダービーは非常に重要だ。間違いなくこれまでプレーした中で最も重要な試合になるだろう」と語っていた。 

 そして試合後、久保はこの発言について、チームメイトからたしなめられたと明かしている。「先週、なんかの記事で、今日のこの試合で勝たなかったら、今までやって来たことが全て水の泡だと言って、チームメイトに『そんなことねぇよ、俺たちがやってきたこと変わらない』って言われて、ちょっと怒られた」 スペインメディア『El Desmarqu』のギプスコア版もこの試合前のコメントには、違和感を覚えたようだ。試合後に掲載された記事で、「彼はどうしてそんなことを言うことができるのか? なぜ日本人がまるでダービーのことをずっと知っているかのように話せるんだ?」と綴った。そのうえで、この活躍を受けて、こう続けている。「その答えはピッチ上で選手自身が与えた。タケ・クボによる素晴らしいゲーム。彼はバスク・ダービーが何であるかを明確に知っていた」 有言実行の21歳に感服したようだ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【動画】スペイン紙が「残忍」と賞賛した股抜きからニアをぶち抜くゴラッソ!ユニホームを脱いで喜びを爆発させる久保