現役プロボクサーも反応

 海外ボクシングで物議を醸している危険なスパーリングの反響が拡大している。ネット上で、朦朧とする相手を執拗に殴り続ける動画が拡散。米メディアが「ボクシング界は混乱」などと報じたことに対し、プロボクサーも反応。ファンからは「気分良くない」といった非難の声が集まっている。

 狭いリングで殴り合う黒いシャツの選手と白いシャツの選手。互いに大きめのグラブとヘッドギアをしているものの、黒シャツの選手の左フックが白シャツの選手にモロに入ったようだ。後退する相手に左右のフックでラッシュ。前のめりにロープにもたれた相手に、後ろから後頭部や側頭部へパンチを浴びせた。周囲が制止に入ったにもかかわらず殴り続け、白いシャツの選手は後ろ向きに倒れてしまった。

 SNS上で拡散している危険なスパーリング動画。英国のプロボクサー、アンソニー・ファウラーは自身のツイッターに「ショッキングだ」と書き込んだ。米専門誌「ザ・リング」のライアン・ソンガリア記者も「このような光景を見たことあるけど、後頭部を打つなんてことは決して適切じゃない。ただ相手を永久に傷つけているように見える」とツイッターにつづっている。

 海外ファンからも厳しい声が寄せられている。

「脳へのダメージが…」
「気分良くない」
「最悪」
「これはスパーリングじゃない」

 米メディアがすでに「“不快”な暴力を収めた練習映像が出回り、ボクシング界は混乱」と報じている動画の波紋は広がっている。

(THE ANSWER編集部)