ヘンリー王子の自叙伝『SPARE』が10日に発売された。英紙『The Guardian』のリークや発売前に誤ってスペインの書店で販売されたことによる漏洩により、発売前から衝撃的な内容が物議を醸してきた。その自叙伝にニコラ・サルコジフランス大統領夫人のカーラ・ブルーニさんが関心を寄せ、SNSにヘンリー王子夫妻の写真を加工した画像を投稿(現在削除済)。メーガン妃とオノ・ヨーコを関連付けるようなその画像に「人種差別だ」「信じられないほど意地悪で残酷」といった非難の声が殺到した。

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ニコラ・サルコジ元フランス大統領夫人のカーラ・ブルーニさんが現地時間10日、ヘンリー王子夫妻のツーショット写真でメーガン妃の顔がオノ・ヨーコに入れ替えられた合成画像を自身のInstagramに投稿。そこにビートルズの楽曲『All You Need is Love』の歌詞を添えた。

カーラさんはサルコジ元大統領の3番目の夫人で、かつて英歌手エリック・クラプトンと交際中に英歌手ミック・ジャガーに乗り換え、またドナルド・トランプ氏とも噂があったりとマスコミを賑わせたこともあった。

「@theroyalfamily」の一言であえてロイヤルファミリーに関する内容であることを強調したカーラさんの投稿には「素晴らしい」など称賛する声もあったが、メーガン妃とオノ・ヨーコという2人の有色人種の女性とその夫への影響力を示唆したような形になり「人種差別主義者」と非難する声が相次いだ。

世界を代表する英ロックバンド「ビートルズ」のジョン・レノンと結婚し、彼と共に平和活動、音楽、創作活動を行ったことで知られるオノ・ヨーコは結婚後、英国に移住したがすぐに米国へ旅立った。

ビートルズ解散の元凶として、ジョンの妻であるオノは激しいバッシングに遭ったが、メンバーは彼女の関与を否定した。

今でも、オノがジョンを陥れてビートルズの解散を意図的に引き起こしたという見方について「性差別と人種差別に根ざした話」であると一部の批評家は考えているという。

英王室を離脱して米国に移り、米有名司会者オプラ・ウィンフリーのインタビューで王室内部の人種差別を非難したヘンリー王子夫妻は、Netflix『ハリー&メーガン』、ヘンリー王子の自叙伝『SPARE』で王室へのダメージを与え続けている。王室の内情暴露や一方的な主張を続けるヘンリー王子を止めないメーガン妃の姿勢を疑問視する声があがる一方で、これらヘンリー王子の暴走をメーガン妃のせいにするのは不当だとする声もある。

まるでヘンリー王子をジョン・レノンに、メーガン妃をオノ・ヨーコと関連付けるようなカーラさんの投稿には、次のような批判コメントが多数寄せられた。

「全然面白くない。なんで、こんな無神経な投稿をしたの? なんで人種差別を容認するの?」
「これは有色人種の女性に対しての無礼であり、人種差別主義だ。このような低レベルの投稿を見て、悲しみでいっぱいだよ。」
「信じられないほど意地悪で残酷。」
「憎悪を広めるためにあなた自身のプラットフォームを使用するなんて…。非常に失望したよ。」
「ヨーコがビートルズの解散と何の関係もないのと同じように、メーガン妃はヘンリー王子が選択して行ったことと何の関係もない。」

画像4枚目は『The Duke and Duchess of Sussex 2020年3月8日Instagram「More from tonight as The Duke and Duchess of Sussex joined veterans,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)