この記事をまとめると
■中古車の最大のメリットは新車よりも安く手に入ること
■しかしハイパフォーマンス車の場合、維持には費用がかさむ
■とくにお金がかかるポイントを4つ挙げて解説する
どんなに安く手に入れても維持にはお金がかかる!
新車のときはとてもじゃないが手の届かない価格だった車両が、中古車になるとグッと身近な価格なるというのは醍醐味のひとつ。
それは高性能な車両も例外ではなく(一部のスーパーカーやスーパースポーツは除く)、今では高嶺の花となっている90年代国産スポーツモデルであっても、数十万円で売られていた底値の時代があったのだ。
ただいくら安くなったとはいえ、元は高額なハイパフォーマンス車。購入時は新車の軽自動車以下の価格でも維持していくにはそれなりの出費は覚悟せねばならないだろう。そこで今回は、手ごろな価格になったハイパフォーマンスを買った後に費用がかさむポイントを考えてみたい。
タイヤ
消耗品であるタイヤは、走行すればもちろん摩耗するし、乗らなくても時間経過と共に劣化してしまうため定期的な交換が必須のアイテム。
もちろんハイパフォーマンスカーであれば、大径かつ幅広の低偏平率の高性能タイヤが標準で備わっており、同等の新品タイヤに4本とも交換するとなると数十万の出費となることも珍しくない。
最近では安価でありながら性能も担保したアジアンタイヤなども存在してはいるが、それでも一般的な乗用車に比べれば高額であることに違いない。
燃料代
ハイパフォーマンスカーの多くは大排気量であったり、過給機が備わっていたりと余裕の動力性能を発生させるためにあの手この手を尽くしている。その結果、トレードオフとなるのが燃費性能というわけで、ハイパフォーマンスカーは総じて燃費が悪いというのはやむを得ないところ。
また使用する燃料についてもオクタン価の高いプレミアムガソリン(いわゆるハイオクガソリン)を指定している車両がほとんどで、低燃費が当たり前のコンパクトカーなどと比較すると乗れば乗るほど燃料代に差が出てきてしまうのだ。
走行性能を重視するクルマはパーツが高額になることも
税金関係
排気量に応じて課税される自動車税や車両重量に応じて課税される自動車重量税。ハイパフォーマンスカーは総じて大排気量エンジンを搭載し、その結果車両重量もかさんでいるパターンが多く、どちらもズシリと高額になることがほとんど。
また、中古車で手ごろな価格になってきた車両については、登録から13年以上が経過したものが多くなるので、概ね15%増の重課もダブルパンチで襲ってくるのである。
補修部品・消耗部品
メンテナンスで必要になる補修部品や消耗部品も、ハイパフォーマンスカーは凝った部品を使っていることが多いので、単価が高くなりがち。また性能を第一に凝った設計となっていることも珍しくないので、作業工賃も高額になることが多い。
そのため依頼した作業自体は同じでも、ハイパフォーマンスカーと一般的なコンパクトカーとでは、請求金額が全然違うということも日常茶飯事となる。
とはいえ、ハイパフォーマンスカーを完調な状態で楽しむためにはメンテナンスの費用を惜しむのは愚の骨頂。いくら車両の価格が安くなっていたとはいえ、付き合っていくにはそれ相応の予算は確保しておく必要があるのである。
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