まさかの食材を使ったチョコレート菓子を発見してしまった。

現場は、長崎県のアンテナショップ「日本橋長崎館」(東京都中央区)だった。

「皿うどんチョコレート」である。

皿うどんと言えば、長崎のご当地グルメのひとつだ。パリパリの麺がたまらなくクセになる、おいしいやつだ。

それと、チョコレート......? 見つけたときは思わずギョッとしてしまった。

しかし、よく考えてみるとお米のパフとかコーンフレークとかにチョコレートがかかっているのはよくあることだ。ということは皿うどんにかけても、新感覚のクランチチョコ的な感じになるのかもしれない(?)。

正直まだ混乱しているが、Jタウンネットの記者としては、とにかく食べてみねばなるまい。

想像以上に「皿うどん」!

皿うどんチョコレートの販売元は、皿うどんやちゃんぽんなどを取り扱う「みろくや」(本社=長崎市)。1967年から皿うどんの製造を行う老舗メーカーだ。

公式ウェブサイトによると、同社の皿うどんの麺を初めて試食した人から「パリパリでお菓子みたい」と言われたことをきっかけに「皿うどんチョコレート」生まれたらしい。自慢の揚麺とチョコレートの融合、いったいどんなものなのか。ドキドキしながら箱を開ける。

入っているのは、チョコレートとホワイトチョコレートの2種類の味。チョコレート菓子として違和感のある見た目ではなく、言われなければ皿うどんが入っているとは思わないかもしれない。

早速、チョコレートの方から食べてみよう。小ぶりなので、一口でパクリといける。

口に入れた瞬間は、チョコレートだ。しかし、噛めば噛むほど麺の味がしてくる。想像以上である。

でも、合わないというわけではない。むしろなぜか不思議とマッチしている。ギュッとなった麺をパリパリパリパリッと噛みしめる食感も楽しい。

そして、後味もめちゃくちゃ麺。揚げ物っぽい香りが残るからだろうか、チョコレートを食べたはずなのに、完全に皿うどんを食べ終えた気持ちになった。

続いてホワイトチョコレートの方も食べ、再び衝撃を受けた。

こっちは全然、皿うどんじゃない......! ホワイトチョコのまろやかで濃厚な甘みの効果なのだろうか、皿うどんの風味がほとんどしない。

ただパリパリ食感は健在で、こちらはただただ、新感覚のクランチチョコのよう。

どちらもおいしいかったが、記者がより気に入ったのは「皿うどん」感の強いチョコの方。これはぜひ、皿うどん好きの人にも食べてもらいたい!