カタール・ワールドカップですっかり有名となったアントニオ・マテウ・ラオス主審が、再び話題をさらった。

 このスペイン人レフェリーは、カタールW杯の準々決勝、アルゼンチン対オランダ戦で、大会記録となる18枚のイエローカードを乱発。勝者となったアルゼンチンのリオネル・メッシからも痛烈な批判を受けた。

 さらに12月31日に開催されたラ・リーガ第15節、バルセロナ対エスパニョールでも17枚とイエローカードを連発。前者のジョルディ・アルバ、後者のヴィニシウス・ソウザをそれぞれ2枚目のイエローで退場させている。

 古巣エスパニョールが挑んだこのバルセロナ・ダービーを『WOWOW』で解説した元日本代表MFの中村俊輔氏は、このカード乱発や判定に困惑気味だった。
 
 78分にジョルディが退場となった直後の80分に、バルセロナのロベルト・レバンドフスキにファウルをした、ソウザが2枚目のイエローを出された場面では、「審判も分けのわからない感じになっている」「釣り合いを出そうとして、無理矢理レッドカードを出した感じ」とコメント。「審判が明らかに(ちゃんと)吹けてない」と苦言を呈した。

 さらに、この場面でレバンドフスキが倒れた後、1枚イエローをもらっていたレアンドロ・カブレラが頭を蹴ったようなシーンには、オンフィールドレビューをしたにもかかわらず、お咎めはなし。

 これには、「え? えっ? すごくないですか。イエローでもない? レバンドフスキはたまったもんじゃない。故意に(蹴っているように)見えた」と困惑した様子だった。

 結局、白熱のダービーは1−1のドローで終了。終盤は、完全にレフェリーが主役となってしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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