寒い日は、こたつに入りながらみかんを食べるひと時が幸せに感じますよね。そんな冬定番の「みかん」は、食べ終わった後の皮も使える優秀なフルーツです。

捨てるはずのみかんの皮で、家中の掃除に役立ててみましょう。

ギトギトの油汚れがすっきり!

1:シンクの水あかに

シンクの頑固な水あかには、「クエン酸」が良いと言われていますが、実はみかんの皮にも含まれている成分のひとつです。

そのため、みかんの皮でシンクをこすると、アルカリ性の水垢を中和し、汚れが落ちやすくなりますよ。

水まわりの汚れに向いているので、シンクだけでなく洗面台の掃除にも使えます。

2:コンロの油汚れに

油汚れがひどいコンロの掃除にも、みかんの皮が役立ちます。

みかんの皮に含まれている「リモネン」という成分は、油汚れに効果てきめん! 皮の表面に含まれている精油成分が、油汚れを分解し浮かせて落としやすくしてくれます。

市販の洗剤にも、よく柑橘系も成分を配合しているものを見かけますが、これもリモネンの力を活用したもの。ギトギトの油汚れはもちろん、軽度の汚れならみかんの皮だけで落とせます。

3:食器洗いに

食べ終わった食器も、洗剤とスポンジ洗う前に、みかんの皮でさっとひと拭きしてみましょう。

繰り返しになりますが、みかんの皮は油汚れに浮かせてくれるので、こするだけで汚れが落としやすくなります。

みかんの皮に含まれる精油成分をしっかり出すため、皮をこすりつぶしながら水分を出すようにするとより効果的です。

頑固な汚れをみかんの皮で落としてから洗えば、洗剤と水の節約にもなり一石二鳥です。

庫内の汚れ、消臭に使える!

4:電子レンジの消臭・汚れ落としに

電子レンジの掃除、最後にいつやりましたか? 筆者はあまりにも放置しすぎて、最後にいつ掃除したのか覚えていません......。

毎日使うからこそ、掃除するタイミングを逃しがちな電子レンジも、みかんを食べたついでに汚れと臭いを落としてしまいましょう!

掃除の手順はいたって簡単。みかんの皮を耐熱容器に乗せて、600wで1分程度加熱するだけです。

「これだけでいいの?」と思うほどシンプルですが、みかんを温めることでリモネンの成分が庫内に行き渡り、汚れが落としやすくなるんです。

加熱した後は、みかんの皮をスポンジ代わりに、庫内の汚れをこすり落としていきます。

皮はアツアツなので、やけどに注意です!

全体をまんべんなくこすったら、後はぞうきんやいらない布で拭き上げればOK。リモネンの成分で汚れが浮いたおかげで、水拭きするだけでするんと落とせます。汚れが落ちた後は、仕上げに乾拭きをして終了です。

みかんの皮で掃除すると、汚れが落とせるうえに消臭もできます。加熱した後の庫内は、柑橘系のさわやかな香りが広がって気分も良いです。

5.油性ペンの落書きに

油汚れに効果てきめんなみかんの皮は、油性ペンの落書きも簡単に落ちます。

小さなお子さんがいるご家庭では、きっと落書きも日常茶飯でしょう。子どもが3人いる筆者も、何度かやられました。

そんな落としにくい油性ペンの落書きは、みかんを食べたついでにサクっと落としてしまいましょう!

今回は、クリアファイルに書いた文字を落書きに見立てて実証です。

みかんの皮を落書きに押し付けて、皮から出た水分とともにこすり落としていきます。

すると、油性ペンの落書きがすこしずつにじんで......。この通りするんと落ちました! 落書きがあったとは思えないくらい、キレイな仕上がりです。

冷蔵庫やプラチックなど、表面がつるつるしていて水をはじくものであれば、みかんの皮で落とせます。

ただし、水気を吸い込む素材や色移りしやすいもの、でこぼこのある素材には向かないのでご注意を。

みかんを食べたら掃除をしよう

いつもは捨ててしまうことの多いみかんの皮ですが、家中の掃除に大活躍します。

「みかんを食べたら掃除」をルーティーンにすれば、後まわしにしてしまいがちな場所も清潔を保てるかもしれません。

(筆者プロフィール)
三木 ちな
趣味は貯金、特技は節約のママライターです。業務スーパーは子どものころから通い続け、気づけば歴20年。時間があれば、人気ショップや飲食店のお得情報や裏ワザを探しています。
クリンネスト1級/節約生活スペシャリスト/整理収納アドバイザー2級