「あれから1年ということもあって心配するファンもいたようですが、初日公演で聖子さんは涙を見せずに最後まで笑顔で歌いきったそうです」(音楽関係者)

12月14日から始まったクリスマスディナーショーで連日歌声を響かせている松田聖子(60)。14日から17日まで東京で、23日から26日は大阪で行われ、全公演完売している。

年末恒例となったディナーショーのステージに立つ聖子だが、昨年の公演期間中にあまりにも悲しい出来事が。愛娘の神田沙也加さん(享年35)が昨年12月18日に急逝した。

訃報を受けて聖子は残りの公演をすべて中止し、21日に札幌市内で行われた葬儀に元夫の神田正輝(71)ら親族とともに参加。葬儀後に行われた囲み取材には声を震わせながら気丈にコメントしたが、出場予定だった大晦日の『NHK紅白歌合戦』への出場を取りやめた。

多くのファンが動向を見守るなか、百日忌も迫った3月7日に聖子は中止したディナーショーの振替公演と全国ツアーを6月から開催すると発表。しかし、聖子の悲しみが癒えたわけではない。

「発表と同時に配布されたファンクラブ会報誌の中で、聖子さんは4ページにわたって沙也加さんへの思いを告白。沙也加さんの死について“今でも信じられない”という気持ちがあり、もう前に進めないと思ったこともあったと綴っていました」(前出・音楽関係者)

悲しみとともに再出発した聖子だったが、その支えとなったのが他ならぬ沙也加さんだった。別の音楽関係者は言う。

「聖子さんは沙也加さんが生前愛用していたハンドミラーを、受け継いで使っているといいます。スタッフからハンドミラーを褒められた際には、『これ沙也加のものなの』と語っていたそうです。さらに聖子さんの自宅には沙也加さんが使っていた部屋があり、そこでメイクすることもしばしばあったと聞いています」

沙也加さんとの思い出に触れる聖子さんの姿を本誌も目撃している。活動再開を発表する直前の今年3月初旬、聖子がいたのは自宅近くにある老舗デパート。聖子が数十年来にわたって通っているデパートで、幼少期の沙也加さんと何度も訪れていた場所だった。

6月からの全国ツアーを完走し、8月には年末のディナーショー開催も発表するなど復帰後の活動を本格させてきた聖子。しかし、それでも時おり沙也加さんがいないことへの苦しみが漏れ出ることも。

「11月12日に聖子さんはは都内で自身が監督を務めた映画の特別上映会とトークショーを開催。トークショーで聖子さんは『天国はお花畑があって、とても良いところだと思うんです。だから、ヒロインも沙也加も幸せにしているんだ』と涙声で話し、最終的には『沙也加に会いたい!』と泣き崩れたそうです。これにはその場にいたファンも思わずもらい泣きしたといいます」(芸能関係者)

一周忌前日の17日もディナーショーのステージに立つ聖子。沙也加さんとの思い出を胸に、ファンのために歌うことだろう。