コンビニエンスストア大手ファミリーマート(東京都港区)は、アイス3種類を復刻版として全国の店舗で販売する。「クロキュラー 復刻版」と「アオキュラー 復刻版」は2022年12月6日、「里のくり」は13日に発売だ。

こうしたレトロ商品、若者が「エモい」と感じる点が少なくなさそうだ。

30年前に終売のガム

レコードやレトロゲーム、「Y2K」ファッションと、かつての流行を楽しむ人は多い。昭和の時代を中心にヒットした商品で、最近復活した例がある。ロッテは、1960年代から90年ごろまで発売していた「コーヒーガム」を、11月22日に発売した。終売から30年ほど経つが、いまだに根強い人気を誇るという。

若者にとっても、レトロは「刺さる」ようだ。「メーテレ(名古屋テレビ)」は11月17日、ニュース動画で、「若い世代の間でブームになっている『レトロ喫茶』に関するグルメや雑誌を集めたイベント」が、名古屋市内のデパートで始まったと報じた。「『レトロ喫茶』は、昭和時代などのものが逆に新鮮に感じられる」のだという。イベントを訪れた人は、「昭和チックな雰囲気があるのが、最近エモい」とコメントしていた。

3種のアイスを復刻したファミリーマートのリリースにも、「喫茶店、メロンソーダなどを中心としたレトロブーム」と書かれている。

ドラキュラが登場するCMが話題

今回発売の「クロキュラー」は、1983年にロッテから登場した。外側が黒いストロベリー味で、内側が赤いオレンジ味。見た目の色と味のギャップが反響をよび、ドラキュラが登場するテレビCMも当時話題になった。2015年に限定発売された「アオキュラー」も、同時に復刻版として発売となった。

「里のくり」は1982年、フタバ食品から発売された。当時では珍しい、栗を使ったアイスだ。ほかにも「里もなか」「里あずき」「里のいちご」などシリーズ展開し、人気だった。

「クロキュラー 復刻版」と「アオキュラー 復刻版」は138円(税込・以下同)、「里のくり」は151円。