来年1月期のTBS系「火曜ドラマ」枠で、広瀬すず主演の連続ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』が放送される。相手役を務めるKing&Prince・永瀬廉との初共演も話題のラブストーリーだ。

【写真】広瀬すずの役名と同じ……北川悦吏子の娘がテレビ番組で顔出し

 しかし、一部マスコミ関係者の間では、同ドラマの脚本を担当する北川悦吏子氏による“私物化”疑惑が問題視されているという。

情報解禁前にSNSでフライング

 数々の作品を生み出してきた北川悦吏子氏。1996年の『ロングバケーション』(フジテレビ系)や2000年の『ビューティフルライフ』(TBS系)など、同氏が過去に手がけた恋愛ドラマにはヒット作も多い。

 一方、近年の“北川作品”は視聴者から「内容が古い」とダメ出しを食らうケースも目立つほか、北川氏本人によるツイッター上での言動が物議を醸すことも。

 たとえば、北川氏は2018年上半期のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の脚本も担当していたが、その放送中にもツイッターで脚本や視聴率について言及したり、苦言を呈する者は「アンチ」と認定したりしていたため、視聴者の間では「黙っていられないのか」「ドラマに集中させて」などと余計に反感を買っていた。

「まだ始まってさえいない『夕暮れに、手をつなぐ』をめぐっても、すでにツイッターで“お騒がせ”なことをしていた北川氏。ドラマの情報は今年11月28日に解禁となりましたが、北川氏は同月18日の時点で『インした。この企画が立ち上がったのは、いつだろう?』と、自身が携わっているであろう作品の“クランクイン”を示唆。

 その4日後にも、永瀬ファンとみられるツイッターユーザーの『早く噂の北川悦吏子さんの作品が見たい』という投稿を引用して『もうちょっと!』とコメントするなど、情報解禁前に“匂わせ”ていました」(芸能ライター)

 ちなみに、まだ“2023年1月スタート”としか発表されていない『夕暮れに、手をつなぐ』だが、北川氏はツイッターで一時「2023年1月17日より」と勝手にお知らせを出してしまっていた(現在は削除済み)。

 放送開始後も、北川氏のツイッターは波紋を呼びそうである。さらに、北川氏は同ドラマを「私物化しているのでは」(テレビ局関係者)と指摘されている。

『夕暮れに、手をつなぐ』で広瀬が演じるのは、デザイナー志望の主人公・浅葱空豆(あさぎそらまめ)。情報解禁日の先月28日、広瀬はツイッターで「わたしは、空豆ちゃんという野生的な田舎娘ちゃんです。すんごいですこの子。もはや猪役なんじゃないかと思うほど、圧倒される、、笑 ラブストーリーのヒロインには絶対いないタイプの子です。笑」と、自身が演じるキャラクターを紹介していた。

「実は、北川氏の娘さんが『あさぎ空豆』という名義で写真家をしています。つまり、北川氏は広瀬演じる主人公の名前に、娘の名前を使ったわけです」(スポーツ紙記者)

「朝ドラを私物化」と指摘された過去

 2015年に発売された北川氏の詩集「恋をしていた。」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)に使われているのは、あさぎ氏の写真。当時、北川氏はブログで「『あさぎ空豆』は、実は私の娘です」「ふたりで遊びで、写真と言葉を、facebookに挙げていたら いくつかの出版社の方が、それを見つけて声をかけてくださいました」と、“母娘コラボ”が実現するに至った経緯を明かしていた。

 そのため、北川氏のファンであれば“浅葱空豆=あさぎ空豆”とわかったかもしれないが、一般的にあさぎ氏の知名度は低い。

「『夕暮れに、手をつなぐ』公式側も、特にその点には触れていない状況。関係者がまったく知らないということはないと思いますが、サプライズ発表するような情報でもないので、あえて伏せたままにしているのか……。しかし“脚本家が登場人物に実娘の名前をつけてはいけない”といったルールはないとはいえ、空豆を演じる広瀬やその相手役に起用された永瀬のファンたちにとっては、かなりの困惑要素だと思います」(同)

 そもそも、北川氏は『半分、青い。』のヒロイン・楡野鈴愛(永野芽郁)の人生に自身の実体験を盛り込み、それがネット上で「自己投影しすぎ」「自己顕示欲が強すぎる」などと批判されていた。

 なお、『半分、青い。』に出てきた“ブロードビーンの写真”も、あさぎ氏の写真だった(ブロードビーンは空豆を意味する英語)。その後、北川氏がツイッターであさぎ氏のインスタ(旧アカウント)を宣伝したため、「公共放送をなんだと思ってんだ」「職権乱用、朝ドラの私物化にしか感じられません」との苦言が寄せられたのだった。

 こうした過去を踏まえると、『夕暮れに、手をつなぐ』の主人公に娘の名前をつけたこともネガティブに捉えられる可能性が高い。そうでなくても物議を醸しやすい北川氏のドラマだけに、広瀬や永瀬ら出演者が余計な気苦労を感じなければいいのだが……。