削岩工具メーカーの武漢恒立工程鑽具(836942/北京)が12月8日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格は14.20元に対し、初値は10.56%低い12.70元だった。終値は同12.82%安の12.38元だった。

 同社は2001年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。削岩工具の研究開発、設計、生産、販売を主業務としており、工具のモデル選定、カスタマイズ生産、アフターサービスなどを含め、顧客向けに削岩工具のソリューションプランを提供する。製品やサービスは都市軌道交通、道路トンネル、鉄道トンネル、水利、都市地下管路、石油・ガス輸送管路などの掘削工事、鉱山採掘などに広く用いられている。中国中鉄、中国鉄建などの大手施工企業をはじめ、シールドマシンやトンネルボーリングマシン(TBM)、ドリルマシンメーカーなどを顧客に持つ。湖北省のシールドマシン用切削工具、パイプジャッキング用切削工具市場においていずれも20%以上のシェアを持っており、同省における非開削削岩工具業界トップ企業だ。
 
 21年12月期の売上高は2億1680万元(前期比38.80%増)、純利益は4853万元(同18.23%増)。22年1〜9月期の売上高は1億4786万元(前年同期比8.08%減)、純利益は2978万元(同12.31%減)。
 
 新規上場に伴い調達予定の1億9880万元(約39億円)は、約68%の1億3480万元を削岩工具生産拠点建設プロジェクトに、約20%の4000万元を切削工具生産拠点の研究開発テスト試作センタープロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)