吉田正のスピード決着に驚き「ヨシダがRソックスを強く希望したかも」

 オリックスからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた吉田正尚外野手がレッドソックスと契約合意したとMLB公式サイトが伝えた。5年総額9000万ドルの大型契約(約122億6900万円)で、日本から移籍時の野手最高額。オリックスへの譲渡金は1540万ドル(約21億円)となる見込みだ。

 ポスティング公示からわずか1日での合意報道。韓国メディアも驚きのスピード決着だったようだ。韓国MKスポーツのキム・ジェホ記者は「あり得ない。今まで見たことがないぞ。分からないけど、ヨシダ本人がレッドソックスでのプレーを強く希望したのかもしれないね」と驚きを隠そうとしなかった。

 代理人は辣腕スコット・ボラス氏。柳賢振投手(ブルージェイズ)の代理人を務めるなど韓国球界でもお馴染みの大物だ。「柳賢振がポスティングした時、期限ギリギリで契約が成立した。交渉スタイルが異なるのは興味深いね。彼は交渉に時間をかけて、金額をできるだけ釣り上げるから。それにしても9000万ドル? デカい契約だ」。

 昨オフに鈴木誠也外野手は5年総額8500万ドル(約116億6000万円)で広島からカブス入り。「セイヤ・スズキの活躍を参考にしたのだろう。スズキが成功したから(レッドソックスは)自信があったんだろう」とキム記者は指摘。「市場では何が起きるか分からないから、大きな驚きだとは思わない。ただ、ボラスの顧客が(公示)1日で契約したことは、少し驚きだ」と目をパチクリさせていた。(小谷真弥 / Masaya Kotani)