――今大会はどんな大会でしたか?

三笘薫(以下、三):自分の足りなさっていうか、まだ力不足だなっていうのは感じましたし、いろんな素晴らしい国とこの舞台で対戦できたっていうのが自分の中では素晴らしい経験だったんで、これを生かさないといけないなと思ってます。

――クロアチア戦を振り返っていかがですか?

三:1対0になって、うまくそこをキープしつつ勝利へっていうところへ持ってければよかったですけど、やっぱりそうも簡単にはいかなくて。自分も得点を狙いに行きましたけど、 決めきれないってところで、まだまだやることが多いなっていうのは感じましたし、PKも色々と考えるものはありますけど、それ以前にもっと何かできたんじゃないかなと思ってます。

――攻撃を決めきるということは今後の課題になりますか?

三:そうっすね、世界トップレベルの選手が多いですし、試合を決めきれる人が何人もいるので、そういう存在になりきれなかったっていうのが今大会感じるところでしたね。

――守っている際の相手の選手についてはどう思いましたか?

三:ウイングバックをやってた経験が生きて、いろんな対人のところは通用した部分が多かったです。でも通用してない部分もやっぱり多くて、まだまだ強度だったり総力の部分だったり、選手としてのクオリティっていうのは上げないといけないなと思いましたね。

――具体的に通用したと思うプレーは?

三:1対1での局面というのはそこまで負けてないと思います。でも連携だったり、後ろのエリアでの守備の仕方だったりってのはまだまだ改善しないといけないですし、そっから前に出ていって、シュートを打ちきるとこだったりっていうところ、まだまだ必要かなと思います。

――今大会でのベストプレーは?

三:ベストプレイすか。ベストプレイは…まだちょっと思いつかないですね。

――課題だと感じたシーンはありますか?

三:クロアチア戦で(酒井)宏樹くんからボールを受けて、あそこで仕掛けれなかったっていうのが。そういう選手だなっていうのは終わって感じましたし、ああいうところで仕掛けて点を取りきるだったりってところが僕には求められた中で、そこができなかったので、そういうところかなと思います。

――今大会を経て今後はどんな選手になっていきたいですか?

三:今までやってきたことをやり続けるだけだと思うので、課題はもちろん自分でもわかってますし、スタメンから出てチームを勝たせるっていうところに持っていかないと自分も納得しきれないですし。11人のピッチに立つことで、もっとよりチームとしても引っ張っていけると思うんで、それをまた4年間しっかりと積み上げていけたらなと思います。

――具体的にはどんなことを積み上げていきたいですか?

三:特にはやっぱりフィジカル的な部分。昔からそうですけど、世界の選手との差っていうのは、やっぱりそういうところもありますし。

ピッチ内で感じる圧だったり、体の大きさっていうところはまだまだ足りないなっていうのも感じますし、90分通して脅威になれるようにならないといけないなっていうのは、いつも感じてることで。それを求めていきたいなと思います。

――クロアチア戦での自身のプレーには納得していないですか?

三:そうですね、やっぱりベンチで活躍するとかよりも、やっぱりスタメンで活躍できる選手がいい選手だと思うので、僕は。全然納得はできないですね。

――スタメンで出続けるために考えていることは?

三:クラブチームでスタメンで出続けるっていうところと、高い強度でもまれ続けることで自然と強くなってくると思いますし、プレミアリーグで今できてるので、常にハイパフォーマンスを見せ続けるってことが、自分の成長に繋がるかなと思います。

――4年後にはどんな選手になっていたいですか。

三:間違いなく日本代表背負っていかないといけない存在だと思いますし、年齢的にも29歳なので、前目の選手としては最後になる可能性もあります。そこでこの悔しさをぶつけないといけないし、ベスト8に導けるようなプレーにならないといけないと思ってます。

――4年後、どんなチームにしてワールドカップに臨みたいですか?

三:スペインだったり、ドイツと試合した時に守って引いて我慢強く戦って勝てましたけど、確率的にはやっぱり勝ちにくいチームというか。自分たちが主導権をもっと握っていけるサッカーをやっていかないと、やっぱ日本サッカーも強くなっていかないと思うんで、ボールを握って、圧をかけて、常に自分たちが主導権を握るサッカーを代表でもやっていかないといけないなと思いますし、その能力を1人1人が持っていないとできないことだと思うんで、そのパーツになれるようにまずはやっていきたいな思います。

――三苫選手に憧れている日本のサッカー少年たちに一言お願いします。

三:もう1つ先、ベスト8に行けなかったっていう現実を教えてしまったっていうことは事実ですし、もう1つ先に行ってブラジルと試合ができれば、他の景色もあったと思うんで、そこに対する責任は、今後覚悟を持ってプレーしないといけないなと思います。でも今大会で強豪に勝っていくっていうところは諦めないことっていうとか、やれば勝てるっていうところは見せれたと思うんで、可能性がある限り、信じてやるってのは大事かなと思います。

――4年後、期待してもいいですか?

三:そうっすね、期待してもらって。頑張ります。

会見動画:https://youtu.be/QpwHa4qPZaw