インターネット百科事典のWikipediaはボランティアによる共同編集が行われていますが、未登録のユーザーが編集を行った場合はIPアドレスが記録されるため、時には政府機関や特定の組織に属するIPアドレスからの編集が発覚することもあります。そんな特定の組織に属するIPアドレスが行ったWikipediaの編集履歴をまとめたウェブサイトが「Wikiwho」です。

Wikipedia Analysis Tool

http://wikiwho.ailef.tech/

Wikipediaでは未登録ユーザーが記事の編集を行った場合、そのIPアドレスが編集履歴に保存される仕組みとなっています。Wikiwhoはこの編集履歴を基に、特定の政府機関や組織に関するIPアドレスとの照合を行い、特定の機関が英語版Wikipediaで行った編集履歴をチェックすることが可能です。

公式サイトのトップページには、Wikiwhoについての概要が表示されています。

下にスクロールすると、「Most active organizations(最も編集が活発な組織)」をランキング形式で見ることが可能。編集数のトップは「Navy Network Information Center(NAIC/海軍ネットワーク情報センター)」で4万1888件となっており、2位で2万4292件の「Williams Air Force Base(ウィリアムズ空軍基地)」を大きく突き放しています。その後も「Headquarters, USAAISC(アメリカ陸軍情報システム司令部本部)」「HQ US Army Medical Research and Development Command(アメリカ陸軍医学研究開発コマンド本部)」「U.S. Department of State(アメリカ合衆国国務省)」と、そうそうたる組織の名前が並びます。

また、隣には「Most edited pages(最も編集されたページ)」もランキング形式で表示されており、1位は「Indiana State Sycamores men's basketball(インディアナ州立大学シカモア男子バスケットボールチーム)」となっていました。2位は「List of ethnic slurs(民族を中傷する言葉リスト)」、3位はWikipedia編集のテストに使われる「Wikipedia:Sandbox」と続き、4位は「Indiana State Sycamores football(インディアナ州立大学シカモアフットボールチーム)」という結果に。また、「United States Air Force Security Forces(アメリカ空軍警備隊)」「U.S. Navy slang(アメリカ海軍のスラング)」といったページも上位になっています。

各組織をクリックすると、Wikipediaの編集に関する詳細情報を見ることができます。

海軍ネットワーク情報センターの編集データはこんな感じ。最も多く編集したページは「U.S. Navy slang」で、2位が「United States Marine Corps(アメリカ海兵隊)」、3位はフィリピンで起きたアメリカ海兵隊員による強姦(ごうかん)事件の「Subic rape case(スービック強姦事件)」でした。また、月ごとに行われた編集件数についても棒グラフでチェック可能です。また、記事をクリックすると組織による編集履歴を確認することも可能。

編集履歴は古い順に並んでいます。

履歴をクリックすると、どのような編集が行われたのかを見ることができます。

また、トップページから特定の記事をクリックすると、記事ごとの詳細情報を見ることが可能。

「インディアナ州立大学シカモア男子バスケットボールチーム」の編集履歴を見ると、「7th Communications Group(第7通信大隊)」による編集がほとんどを占めていることがわかります。ここで組織名をクリック。

すると、組織が当該ページで行った編集履歴を確認することができます。

トップページの「SEARCH(検索)」フォームからは、単語や略語を打ち込んで気になる政府機関を表示させることも可能。

「Search for a specific Wikipedia page:(Wikipediaの特定のページを検索する)」フォームからは、編集されているかどうか気になるWikipediaの項目を調べることができます。

なお、Wikiwhoで確認できる編集履歴は英語版Wikipediaのみとなっています。