実業家のひろゆき氏が、12月5日、自身のTwitterを更新した。

 学校給食で、適切な対策を取っていれば「黙食を求めない」という文科省の方針などを伝える「『黙食』は必要か? 小学生と医療従事者の現状をふまえて」というニュース記事を引用し、

《ワクチンが普及し、劇的な治療薬が作られない限り、人類はコロナ禍で生活し続けます。黙食強要派の人は、10年以上黙食を続けさせるのですか?
 医療現場や高齢者施設の黙食継続は同意。
 ただ、それ以外の場所の黙食は「いつまでやるの?」という視点が抜けてる気がします。》

 と問題提起したのだ。これに対し、多数の返信ツイートが寄せられている。

《黙食が嫌か嫌じゃないかとかそーいうのじゃなくて。子供たちが黙食を続けた先に食事を楽しむって感覚が薄れていくんじゃないかってことが私は心配だなー》

《人格を形成する大事な時期に,コミュニケーションの場を奪うのはどうかと思いますね。大人たちはワイワイ飲み会しているのに》

《学校給食の調理員をしている自分にとっては、子どもたちがおしゃべりしながら楽しい給食の時間を送れる日が一日も早く来てほしいと願っています》

 と、学校での黙食の継続に疑問を呈したひろゆき氏に同意する声が多い一方で、異なる意見も少なくない。

《黙食で失うものってなんなんだろう。僕はボッチが好きなので言われなくても黙食ですが何も困りません。むしろ人とご飯を食べること自体ストレス》

《飯ぐらい黙って食えばよくねって思う 無論休み時間は会話を楽しむのもいいと思うけど》

 なかには、自身の経験を振り返る人も。

《わいが小学校の頃は近くの子と机をくっつけて食べなきゃいけなく、学年一のイタズラっ子と食べた時、給食のバナナを口に押し込められてからバナナが嫌いになり、給食の時間がトラウマに。他に楽しい思い出あっただろうに、覚えてない。嫌な思い出にかき消されてしまっておる。黙食羨ましい》

 政府は11月25日、新型コロナ対策の「基本的方針」を変更し、「飲食はなるべく少人数」「黙食を基本」などの言葉を削除した。これを受け、文科省も、冒頭の「黙食を求めない」とする通知を出した。

 文科省は「従来も黙食は求めていなかった」としているが、現場である学校では、しばらくの間は黙食を継続するところが多いとみられる。

 今年の新語・流行語大賞で特別賞に選ばれた言葉は、「青春って、すごく密なので」。子供たちの楽しい時間を少しでも増やせないものか。