北戸田駅は埼京線の快速が止まらない、どちらかというとマイナーな駅かもしれません。しかし、一度行ってみるとその異様は大きく目に焼きつきます。とにかくホームが高いのです。

日本で一番高いともいわれる高架駅

 埼玉県戸田市にあるJR埼京線「北戸田駅」は、快速が止まらない駅ですが、あることで有名です。それが、駅のホームがかなり高い位置にあること。その高さは約20.46m、6階建てのビル相当で、ホームが日本一高い高架駅とも呼ばれています。

 なぜそこまで高くする必要があったのか、それは近くを外環道が走っていることに関係があります。


ホーム端から東京方面を望むとかなりの勾配が確認できる。(斎藤雅道撮影)。

 話は、埼京線の建設が認可された1970年代にさかのぼります。すでに同地では、外環道の建設計画があり、まだ工事は始まっていないものの、1969年には都市計画決定されており、高架で作られることも決定していました。そのため、鉄道は外環道の高架をまたぐ高架が必要となり、北戸田駅のホームはこのように高い位置となりました。外環道の本線から見ると、鉄道の高架が結構ギリギリの位置で上をまたいでいるのが確認できます。

 ちなみに、埼京線と外環道の交差地点から1.5kmほど西側の美女木JCTは、高架の外環道の上に平面交差のJCTがあり、その上を首都高の本線がまたぐ高架の3段重ねとなっています。

階段の数はなんと126段!

 異様に高い北戸田駅には当初、改札口からホームまで続く階段はなくエスカレーターのみでしたが、2014年4月に階段が設置されます。「階段健脚コースChallenge126」と案内がある通り階段の数は126段。これは、かつて日本一の高架駅と呼ばれ2018年に廃止された三江線の宇都井駅(島根県)の116段よりも多い数で、登ると良い運動になりそうです。

 なお、この階段はもちろん観光目的ではなく、ラッシュ時にエスカレーターで人が渋滞することを緩和する狙いで作られたそうです。実は、北戸田駅は近隣に工場や高校があり、住宅街も整備されていることから、埼京線の普通列車だけが停車する駅の中では最多の利用者数を誇ります。

 見晴らしのよいホームに立つと、北戸田駅がかなり高い位置にあるのがわかります。さらに、外環道の交差部にかけてさらに線路が高くなるため、列車が急勾配を進む姿も、駅の高さを感じさせます。上り線側では東北新幹線と並走する姿も見られるほか、晴れた日には都心や富士山も一望できるそうです。