「シャープペンの芯に穴あけたった!!」と投稿し、7万以上の「いいね」がついたのは、「日本電産マシンツール」(@nidec_mt)の公式アカウントです。その見事な技術力に「やべぇ…」「ただただすごい」と驚きの声が多く寄せられました。

【写真】驚きの技を実現した、レーザー加工機

わずか直径0.5mmのHBシャープペンの芯に、レーザー加工機で深さ2mm程度の穴を加工! 芯を折ることなく、薄肉を残して加工することに成功したそう。

異例の挑戦に対して、「書き味のレビュー求む」→「すぐ壊れるから、怖くて書けない」、「紙ストローの代替が爆誕」→「でも貫通してないw」、「この技術を使ってトッポの中にポッキーを入れましょう!!」→「それプリッツやん!」と、ユーモアあふれる回答も展開されました。

また、「でたッ!この『凄いー!けどそこに穴あけてそれでどうするー?』感ッ!」とおもしろがったり、「医療関係とかで色んな進歩が起きそう」「注射針のザラザラを無くして刺しても痛くない注射針が出来る事を期待してしまいます」などと期待する声も。

尖った技術を披露しようと盛り上がり…

工作機械などの製造・販売などを行う「日本電産マシンツール」(本社:滋賀県栗東市)の広報担当者に、気になる詳細を教えてもらいました。

――この時期に投稿をされたきっかけは?

11月上旬に『日本国際工作機械見本市』(JIMTOF・ジムトフ)が開催され、Twitter 上ではその時の熱が冷めないまま、製造業のアカウントさんたちが活発にツイートされていました。その中で、みんなで尖った技術の加工物を披露しようと盛り上がり、当社も尖った技術、インパクトのある写真を投稿してみました。

――シャープペンの芯に穴とはすごいです! これはどのように?

簡単に言ってしまうと、レーザービームを素材にあてる事で溶かし、蒸発させて穴あけて加工しております。今回は、小さめのブロックに垂直になるようにテープで軽く固定しています。レーザー加工は力がほとんどかからないので、ちょっと固定すれば加工ができますよ。

――そもそも、なぜシャープペンの芯なのでしょうか?

弊社の技術やレーザー加工機の特長である、極小の穴を綺麗に開けられることを示すために、こちらに挑戦しました。

――もっと細かいものに挑戦した事はありますか?

直径0.06mmのピンに溝幅0.02mmの穴を開けた事もありますよ。

――驚異的ですね!この技術はどのような物に応用・活用されていくのでしょうか?

シャープペンの芯は製品加工サンプルで、実用されるものではありません。この技術自体は、半導体製造装置の部品や半導体を製造するための治具の加工などに使用されています。

――今回の投稿への反響について、いかがですか?

シンプルに嬉しいですね。それと同時に、こんなに反響があるとは思わなかったので驚きもあります。 工作機械や金属加工をもっと知っていただき、将来を担う若者たちにものづくりの楽しさを知ってもらえれば、と思いながら日々ツイートしています。

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今回の投稿を含め「#HENKOF2022」タグの投稿では、「JIMTOF2022」にちなんだ「変態加工の見本市」として、製造業のマニアックな(?)技術や加工品が披露されています。技術系に詳しくない人が見ても、新たな視点で楽しめるかも!?

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・塩屋 薫)