アメリカのオークションハウスで今月13日、スティーブ・ジョブズ氏が愛用していたサンダルが21万8750ドル(約3053万円)で落札された。この価格はサンダルとしては最高値で、ネット上からは「落札した人は正気なの?」「写真からでも臭ってきそうだけど」など衝撃の声が相次いでいる。『The Guardian』などが伝えた。

今月11日から13日にかけてオークションハウス“ジュリアンズ・オークション(Julien’s Auctions)”で競売にかけられたのは、Appleの共同創業者の1人であるスティーブ・ジョブズ氏が愛用したサンダルだ。ドイツの靴ブランド「ビルケンシュトック(Birkenstock)」の茶色のスエードのサンダルで、1970〜1980年代にかけてジョブズ氏が「Appleの歴史における多くの重要な瞬間」に履いていたものだという。

オークションに出品されるまで、このサンダルは1980年代にジョブズ氏が住んでいたカリフォルニア州アルバニーの家の管理者だったマーク・シェフさん(Mark Sheff)が所有していた。1976年にAppleを創業してからときどきこのサンダルを履いていたジョブズ氏は、このサンダルの独創性や実用性を知ってからその魅力に引き込まれたそうだ。ジョブズ氏はどのような発想を得てこの形になったのかだけでなく、素材や技術面についてなどビルケンシュトックのサンダルに関する全てを知りたがったという。

ジョブズ氏が愛用したこのサンダルは、イタリア、ドイツ、ニューヨークなど世界中の様々な場所で展示品として飾られたこともあった。ジョブズ氏の元パートナーであるクリスアン・ブレナンさん(Chrisann Brennan)は「このサンダルは彼のシンプルな一面を表していて、彼のユニフォームでもありました。ユニフォームの良いところは朝に何を着ればいいのか悩まなくて済むところですよね。彼は目立ちたいために何かをしたり買ったりすることはなく、ただそのデザインの実用性や履き心地の良さに納得していました。それにビルケンシュトックのサンダルを履いているとビジネスマンという感じがしなかったので、クリエイティブな発想を持つことができたんです」と明かした。

落札予定価格は6万〜8万ドル(約837〜1116万円)とされていたが、最終的に21万8750ドル(約3053万円)で落札された。落札者の詳細は明かされていないが、同オークションハウスでサンダルの落札価格として最高値を記録したという。同オークションハウスのウェブサイトには出品されたサンダルの写真が掲載されており、ベルトはクタクタになってインソールはジョブズ氏の足形に汚れているのが確認できる。

このニュースを見た人からは「なんでこんなものを落札する人がいるんだ?」「これを履いてお金持ちになれるなら買うけど」「これを買ったら賢くなれるのかな」「次はスティーブ・ジョブズの下着がオークションに出されるのか?」「写真を見ただけでも臭ってきそうだ」などといった声があがっており、あまりの高値で落札されたことに衝撃を隠せない様子だった。

ちなみに昨年7月には、膨らんだドリトスをオークションに出品したところ、たった1枚で一時800万円超の値が付いていた。

画像は『NPR 2022年11月15日付「Steve Jobs’ worn-out Birkenstocks sell for $218,000 at auction」(Julien’s Auctions)』『Julien’s Auctions 「LOT #1239STEVE JOBS: PERSONALLY OWNED AND WORN BIRKENSTOCK SANDALS(WITH BOOK) - WITH NFT」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)