金属探知機を使ってビーチの様々な「落とし物」を探し、その様子を動画に撮ってSNSで発信しているジョセフ・クックさん。先月、彼が発見したある高価な落とし物と、その後に彼がとった行動が話題を呼びました。

自身のSNSで、金属探知機で見つけたビーチの驚くべき落としものを紹介しているジョセフさん。指輪やアクセサリー、コインといった品物が多いなか、Apple Watchや松葉杖などの珍しいものを拾ったことも!

そんな彼が先月SNSに投稿して注目を集めたのが、アメリカ・フロリダ州のセント・オーガスティンのビーチで大きなダイヤモンドが輝く指輪を見つける動画。彼は当時の心境を次のように語りました。

「最初に見つけたときは、ただの5セント硬貨だろうと思ったんです。だけど掘り起こしてみたら、大きなダイヤモンドがついたプラチナの指輪でした」

指輪を発見したときの動画では「今までビーチで見つけたなかで一番大きいダイヤモンドだ!」と、興奮を言葉にしています。

View this post on Instagram

A post shared by Joseph Cook (@joedigger2021)

彼が指輪を地元の宝石店に持ち込むと、約4万ドル(約554万円)もの価値があることが判明。ジョセフさんはすぐに、SNSで指輪について投稿したり近くの宝石店をまわって指輪を失くした人がいないか尋ねたり、行動を起こしました。

すると指輪の発見から2週間後、ジョセフさんのもとに知らない番号から電話が。相手は、同じフロリダ州のジャクソンビルという都市に住む夫婦でした。

「彼らはとても喜んでいました。奥さんとFaceTimeで話したのですが、『信じられない』と言って泣き出したんです」

彼らは指輪が見つかったビーチの近くで会う約束をし、ジョセフさんは夫婦に指輪を無事に返却したと言います。

これまで、今回の指輪以外にも、ビーチで見つけた数々の「落とし物」を持ち主の手元に戻してきたジョセフさん。夫婦に指輪を返した際の心境を明かしました。

「本当に良い気分です。今年に入ってから総額6万ドル(約832万円)もの品物を持ち主に返してきたけれど、これほどのものは初めてでした」

彼は「カルマ※」を信じており、指輪を返したことに動揺や後悔はしていないそう。

※「過去の行いは、それが良いものでも悪いものでも、いずれ必ず自分に返ってくる」という因果応報の法則。

「返さなければならなかったことについては、本当にガッカリしていません」

現在は「これまでに見つけた他の指輪の持ち主たちを探している」と話す彼。 25個の指輪をチェーンに通したネックレスをつけ、持ち主を見つけたら返そうと思っているとか。

「『ご縁』はいつも良いものです。いつも物を返すともっといいものが見つかるので、返せて良かったと思います」

ジョセフさんが信じるように、彼の善意はきっと巡りめぐって彼の元に返ってくるはず!